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「あの、リアちゃん……」
「んぁ、何？」
「渡したいものがあって」
食堂でもぐもぐカツカレーを頬張るリアちゃんに、少しかしこまってそう言うと「え？怖」って怪訝な顔をされた。金髪ギャルのその顔の方が怖いからやめてっ！
「これ…」
「何これ、チケット？………………っは！？！！なんでこれ、えぇ！？」
「声おっきい！」
「大きくもなるわ！初めて見た関係者席チケット！すっっっご！何？何で？え？？」
「し、知り合いがくれて…」
「まぁ何でもいいかその辺は。…マジありがとうAっ！」
カツカレーそっちのけで満点笑顔で抱きついてくるリアちゃんに、少し罪悪感が湧いた。
純喜さんが知り合いっていうのは本当だけど、……唯一無二の親友であるリアちゃんに隠し事をしてるのは、…やっぱりしんどい。
「……リアちゃん、」
「ん？」
「今から言うことは嘘みたいな本当の話なんだけど」
「何言ってんの？熱ある？」
「……。」
「ごめんごめん、何？」
「そのチケットくれたの、純喜さんなの」
「……A、ジュンキっていう知り合いいたっけ？」
「や、あの、最近知り合ったっていうか……、偶然知り合って少し仲良くなったというか……最初は純喜さんだってわかんなくて、えっと……」
「ちょっと待って純喜さんって河野純喜のこと言ってる？」
「……うん、」
「……………………んんんん？」
「…………。」
「…………あ！！！！！」
「！？」
「前にCD買いに行った時、拓実くんのこといちごさんに似てるって言ってたけど、それ関係ある？まさか…………」
「………………」
「……マジ？」
目を輝かせたリアちゃんに、
こくり、と小さく頷くと めちゃくちゃ大きいため息をついた。
「……ごめんね、リアちゃん。ずっと言い出せなくて……」
「え！？！！？！？マジで！？！」
「へ？」
「ちょっと信じられない本当に。まだAの妄想か、変な男がなりすまししてんのか？って疑ってるけど…………、」
「…うん、」
「ライブ行くのチョーー楽しみ！！！！！」
…………、一件落着…？
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ゆか(プロフ) - あたし瑠姫くん推しやけど読みながら拓実くんの行動や仕草にめっちゃドキドキしちゃいました(/ω＼)♡完結まで頑張ってください☆ (5月23日 22時) (
レス) @page33 id: 4e419ef1ed (このIDを非表示/違反報告)
あやちょる(プロフ) - かわいいです！好きすぎます！一気に読んでしまいました‼︎続き楽しみにしてます♪ (5月22日 23時) (レス) @page33 id: 62396e4383 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：食べたい | 作成日時：2023年5月15日 21時
