◇３３ ページ33
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わたしがお風呂から上がったあと、拓実くんもすぐ入って、ものの10分で上がってきたからビックリしてたら「時間もったいないから急いだ」って。
「A、それすっぴん？」
「あ、はい。あんまり見ないでください」
「あんま変わらんな」
「えー、いつも頑張ってメイクしてるのにひどいです…」
「え？あー、ちゃうよ、メイクせんでもかわいいなって」
「………何ですかそのドヤ顔」
「いや、また心臓苦しくならんかな〜って」
「確信犯っっ」
ほんまおもろいなって笑いながらベッドに座った拓実くん。
「おしり痛いやろ、ベッドおいで」
「…はい」
ぼふ、ってふかふかのベッドに座ると拓実くんの匂いがふんわり香ってきてどきどきする。
…何となく少し距離を開けて座ってみたけど、拓実くんが「よいしょ」って肩がくっつく距離に座り直してきた。
「…ふぁ〜」
「眠いですか？」
「んーー、うん…飛行機でも寝てんけどな」
「お疲れさまです」
「ん」
そのままごろんって寝転がると、濡れた髪を鬱陶しそうにかきあげた。
「…やばい、ねむ…」
「寝ますか？わたし地べたで寝ます」
「え？」
「あ、大丈夫です。着てきたカーディガン上にかけるので」
「………」
おやすみなさいってベッドを降りようとしたら強い力で腕を引っ張られて、拓実くんの隣に寝転ぶ形になってしまった。
いや…いやいやいや！
顔！！顔が良すぎる！！！！
濡れ髪だし、眠そうにとろんとした目がセクシーだし！！！
「せっかく一緒におんのに、離れて寝るん嫌や」
「……っ」
「俺に会えんで寂しかったんやろ？A」
「…それ今関係ないです……」
「んふふふ、…ふぁぁ」
「…ふわぁ〜」
「うつった？」
「うつりました」
「ふっ、…ぎゅーしていい？」
「……聞かないで」
「かわい」
わたしの首の下に腕を滑り込ませて、優しく抱きしめてくれて、背中をトントン。小さい子にするみたいにあまくてやさしい。
小さい頃、お母さんがよくこうしてくれたなぁ。
「寝れそう？A」
「はい…もうまぶたが……」
「ん…よかった。……おやすみ」
飛んでいきそうな意識の中で、おでこに何かが当たる感触がした。
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ゆか(プロフ) - あたし瑠姫くん推しやけど読みながら拓実くんの行動や仕草にめっちゃドキドキしちゃいました(/ω＼)♡完結まで頑張ってください☆ (5月23日 22時) (
レス) @page33 id: 4e419ef1ed (このIDを非表示/違反報告)
あやちょる(プロフ) - かわいいです！好きすぎます！一気に読んでしまいました‼︎続き楽しみにしてます♪ (5月22日 23時) (レス) @page33 id: 62396e4383 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：食べたい | 作成日時：2023年5月15日 21時
