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「すみません!払ってもらっちゃって、」
「ううん、俺年上やし。学生に払わせられへんよ」
「ありがとうございます……!!」
「ん。2軒目行きたいとことかある?」
「うーん…、オススメのお店ありますか?」
「んーーー、…あ!ある。ちょっと歩くけど大丈夫?」
「大丈夫です!そこ行きましょう」
いつも通りの不審者スタイルに戻ったいちごさんの隣を歩く。いつも帽子とマスクしてるなぁ…好きなのかな?
夜はまだちょっと風が冷たくて、少し肌寒い。
「ちょっと寒いですね」
「そうか?」
両手をこすって暖める。
末端冷え性はこれだから辛い。
「あっためたろか?」
「へ?」
左手を掴まれて、いちごさんのパーカーのポッケに入れられる。いちごさんの右手とともに。
「………あったかいてす…」
「よかった。」
ぎゅ、ってポケットの中でいちごさんに手を握られる。……うわぁ、なにこれ。あったかいけど緊張で手先がまた冷えてきた気がする。恥ずかしい……。
そのままいちごさんに連れられて、夜道を歩く。
「あれ?拓実?」
…………ん??
たくみ??
「うわっ」
「え!!!榎本さん!」
「…………………ジュンキサン!?!」
河野「ちょっと待って、なんで拓実とおるん?」
「拓実………って、この人の事ですか?」
河野「え?拓実やんな??」
川西「あーーーちょっと待ってややこしいことなってるから、」
河野「は!!ていうか手繋いでる?何!?どういうこと!?」
「あ、…わたしが寒いって言ったからあっためてくれてます」
河野「なんやそういうことか…………って、え????なんで一緒におるん??」
「いや、それより…あの、なんでジュンキサンがいちごさんのこと知ってるんですか?」
河野「いちご………???」
川西「あかんあかん、もう。2人まとめて説明するから。……一旦離すわ、手。」
「は、はい」
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ゆか(プロフ) - あたし瑠姫くん推しやけど読みながら拓実くんの行動や仕草にめっちゃドキドキしちゃいました(/ω\)♡完結まで頑張ってください☆ (5月23日 22時) (レス) @page33 id: 4e419ef1ed (このIDを非表示/違反報告)
あやちょる(プロフ) - かわいいです!好きすぎます!一気に読んでしまいました‼︎続き楽しみにしてます♪ (5月22日 23時) (レス) @page33 id: 62396e4383 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:食べたい | 作成日時:2023年5月15日 21時