いらっしゃいませ、いちごさん

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「…お酒飲むんや」


「好きなんです〜！いちごさんは飲まないんですね」


「あんま強ないから」



グビっと生ビールを一口飲んで、タイのお刺身をもぐもぐ。


う〜ん、最高。



「美味そうに飲むなぁ」


「飲みますか？」


「…じゃあ一口だけ」


「どうぞ〜」


「ありがと…………、…まぁ、うん。…美味しくはないな」


「まだまだお子ちゃまですね」


「なんか腹立つな」


「へへへ」



いちごさんは苦いって文句言いながらオレンジジュースがぶ飲みしてた。ビール苦手なんだ…。



「あ！そうだ、いちごさんJO1好きって言ってましたよね」


「あーー、言ったっけ」


「言ってましたよ〜！で、この前ビデオ通話のイベント？みたいなやつ参加したんです。まさか当たると思わなくて…」


「……ぇ、」


「いちごさんは当たりました？」


「………誰としたん？」


「え？」


「誰とビデオ通話したん？」


「ジュンキサン！」


「………、はぁ〜〜〜〜。」



ふか〜〜〜いため息。



「すみません、わたしみたいなボンクラがジュンキサンとビデオ通話なんか…」


「だから純喜くんあんなに……」


「え？何ですか？」


「……」



頭を抱えるいちごさんにどうしたらいいか分からず、あわあわしてると 店員さんがだし巻き玉子を持ってきてくれた。



「いちごさん、ジュンキサンのファンだったんですね…」


「何で？」


「え…ビデオ通話したかったから怒ってるんですよね？」


「いや怒ってはないけど」


「ほんとですか？」


「……何話したん？」


「あぁ！！！それがね、聞いてくださいよ」


「聞いてるよ」


「シナ○ロールの！A賞の人覚えてますか？あれがジュンキサンだったらしくて……」


「…………おぉ、」


「だからいつかいちごさんもあのコンビニでジュンキサンに会えるかもしれませんよっ！」



ファンにとっては嬉しい情報でしょ！ふふん！！！



「……なんで笑ってるんですか」


「あかん、……ははっ、お腹痛い、」


「？？？」




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