Princess

・ぶらうにー ページ47

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今日はバレンタインデー。
最近メンバー全員揃うことがなかなかなくて、今日もみんな個人仕事で大忙し。


そんな中、わたしは偶然お休みをもらっている。…これはバレンタイン楽しんでってことだよね、かみさま！



「よしっ」



初めてのお菓子作り、やります。




‎♡.*･ﾟ



「…………。」



できた。多分。チョコブラウニー……のようなものが出来上がった。
形がちょっと悪いけど、美味しければ大丈夫だよね、



「…お、」



美味しい。
これならみんなも喜んでくれそう。
昨日一緒のお仕事だった奨くんも「明日バレンタインかぁ」ってチラチラこっち見てたから、期待されてるとおもうし…。



----ピンポーン



びっくりした…、



「はーーーい」


金城「やっほ」


「わ、…お仕事終わったの？」


金城「ん、Aに会いたくなって終わって直行した。入っていい？」


「いいけど…ちょっと散らかってるよ」



ふっ、と笑った碧海くんは律儀に「お邪魔します」って言ってからお部屋に入った。


金城「うわ、めっちゃいい匂い。」


「…でも変な形でしょ？」


金城「食べていい？」


「ちょっと待ってね」



1口サイズに切り取ってフォークに刺してあげると、あーんって口を開く碧海くん。…やっぱりこのひと、甘えんぼなんだよね……、



金城「ん！うま。」


「ふふ、よかった」


金城「これメンバーにあげるん？」


「うん、そうだよ。ちゃんとラッピングも用意してあるの！」


金城「おーーー、絶対喜ぶわ。俺のもラッピングして渡してくれる？」


「ここにいるのに？」


金城「メールでJAMに自慢するから」


「！恥ずかしいよ…」



JAMにはもっと上手くできたときに見て欲しかったのに！



金城「俺もラッピング手伝うで」


「ほんと？ありがとう、じゃあこの袋に入れてって欲しい！わたしはメッセージカード書きます！」


金城「メッセージカード？そんなんも書いてくれるん？」


「…一年に一回だからね！とくべつだよ。」


金城「はは、そやなぁ。特別やなぁ。」


「碧海くんにも書くから見ないでね」


金城「ん、オッケー。」



そう言うと碧海くんは手を洗ってからすぐラッピングに取り掛かってくれた。もらう側なのに手伝ってもらっちゃって申し訳ないなぁ…。



金城「この1番形崩れてるやつ純喜くんのな」


「純喜くんその形でも褒めてくれそう」


金城「想像ついたわ」

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