Princess

・＊ ページ45

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｡.:*♡ Ruki



白岩「A」



奨くんと部屋を出て、少し話した。
そろそろ仲直りしなさいって、話。
たまにチラチラとAと目が合ってもわざと逸らしたり、話しかけられなかったり。その度にAはすこし沈んだような、少し怒ったような顔になっていた。


意地を張りすぎた。


最初はすぐ元に戻れるって思ってたけど、タイミングを失って時間が経つにつれてどんどん距離が遠くなって。



「はい、」


白岩「ちょっと話そう」



そう言うとこくりと小さく頷いた。
少し強ばってる表情に、罪悪感が込み上げる。


みんながいるところでは話しにくいから、外のベンチで話すことにした。



白岩「あのさ」


「うぅっ……」


白岩「え、」


「ごめんなさい…っ」



その大きな瞳に涙を溜めたまま濡れたまつ毛をぱちぱちさせるAに、いてもたってもいられなくなって、腕を引っ張って強く抱き締めた。



白岩「ごめん、A。ごめんな、俺が謝らなきゃダメだったのに、…そんな顔させたくなかったのに、」


「ま、まって瑠姫くん…！わたしも悪かったの、…っムキになって、」


白岩「ううん。違う、Aは悪くないよ。意地張って素っ気ない態度取って、大人気なさすぎたって反省してる。…もうAと話せないの耐えれないから、仲直りしてくれる？」


「…うっ、…うん。なかなおりしたい…」



俺の胸の中でAが「ふふ」と笑った。よかった、笑ってくれて。





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