王の虎 (ページ7)

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走るとてつもない衝撃波に、Aは思わず人型のまま地をつかんでいた。

白｢元気そうだな、ロジャー！！｣

ロ｢何年振りだろうな！ニューゲート！！｣

白･ロ｢｢身ぐるみ置いてけ！！｣｣

白･ロ｢｢グララララ！！！／わはははは！！！｣｣

これを合図とでも言うように、

２つの海賊団がぶつかり始める。

『うはははは！！』

白ｸ｢なんっだこの小娘！！！｣

白ｸ｢強えぞ！！気をつけろ！！！｣

マ｢へぇ、見たことない奴がいるよいっ！！｣

飛んできた鳥脚の蹴りを、レイリー直伝の触れぬ覇気で止める。

マ｢！！？｣

『青い鳥！！幻獣種？』

マ｢っは、余裕だねい．．．！！｣

蹴りを出した人物、白ひげ海賊団のマルコが、

一度地におり、Aと向かい合う。

マ｢初めましてだねい。

俺はマルコ。トリトリの実･幻獣種･モデル不死鳥(フェニックス)の能力者だよい！！｣

『自己紹介．．．』

想定外のことに少し呆気に取られたが、

礼儀を欠くのはよろしくないだろうと、Aも自己紹介を始める。

『自己紹介をありがとう！

私はロジャー海賊団のA！』

マ｢！お前が．．．！！｣

『ネコネコの実･神獣種･モデル白虎の能力者だ！！』

その言葉と同時に、姿を人型から獣型に変える。

白ｸ｢！！！？｣

白ｸ｢こいつが、噂の．．．！！？｣

マ｢女だからって、手加減はしないよい！｣

『望むところ！！』

ぶつかり合う船長らをよそに、

こちらではAとマルコの二人の戦いが始まった。

半獣型だったり、獣型だったり、

他とは違う、異色の戦いが。

周りの人間は、これには横入りせず、それぞれ相手を見つけて戦いを再開していた。

青き炎と氷、

青き炎と青き雷、

青く燃え盛る不死鳥と、白く気高き白虎

戦いが3日目に入ると、戦うことを忘れ、見入る者が多く出てくるほどの美しいぶつかり合いだった。

四日目には、何故か殺し合いからプレゼント交換に発展していた。

『．．．何故。』

レ｢いつものことだ。何故だろうな。｣

Aとマルコの戦いは、結果的にAが不死鳥姿のマルコを押さえつけたことで終わっていた。

マルコ曰く、次は勝つのだそう。