王の虎 (ページ5)

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過ぎ行く時ページ5

拾われてから、二年後、

Aが七歳になってから、鍛錬が始められた。

悪魔の実の能力･武装色･見聞色の覇気を初めとし、

サーベルや銃を初めとした武器の扱いも。

シャンクスと、最近船に加わったバギーと共に、鍛えられていく。

ロ｢良いか、A。

もちろん、悪魔の実の能力を使いこなすのも大事だ。
だが、それに頼りきりになるのはいかん！｣

『．．．虎はいけねーの？』

ロ｢いけなくはない！
だが、他の戦い方を出来るのも大切だ。強くあるためにな。｣

レ｢お前は珍しい悪魔の実を食べているんだ。狙われることも多いだろう。｣

ロ｢そうだ！
今は俺たちが守ってやれるが、いつか、離れる時も来るだろう。
だからな、A。自分と仲間を守るために、強くあれ。｣

『！！
．．．おう！分かった！！』

ロ｢．．．あと、言葉遣いはスペンサーの真似をしような。｣

『？』

レ｢より美しくみえるからな。｣

『！分かった！！』

レ･ロ｢｢よし！！｣｣

Aは、ロジャー海賊団唯一の女であり、

また、シャンクスやバギー同様、子供であった。

子供というだけで狙われるのもあり、髪型や服装などは、男に寄せていた。

やはり、分かる者には分かるようだったが。

ガ｢おぉーい！！A！！！｣

『げ』

ガ｢まだ間に合う！海賊はやめて、海軍に来い！！！｣

ロ｢ばーか誰がやるか！！｣

ガ｢幼気な女の子の首に首輪のように鈴をかけさせるやつがどこにおる！！ロジャーこの野郎！！！｣

ロ｢ここだなガープこの野郎！！まず首輪じゃねェ！！！｣

かく言うガープもその一人であり、会う度会う度、海軍へ勧誘してくる。

『首輪って言われた．．．』

ロ｢違うからな．．．？｣

レ｢(元は踏まないようにとつけさせたんだがな．．．)｣

Aの首元には、大ぶりな鈴が、リボンに下げられかけられている。

ネコ科の動物だからというのもあったらしいが、

一番は、小さいAを踏んずけたり蹴ったりしてしまわないよう、音を鳴らせて知らせるためであったそう。

それも必要なくなった今となっては、

本人が気に入ったらしく、ずっと付けている。

曰く、ロジャーからのプレゼントだからだったそう。