能力 ページ3
ロジャー海賊団の仲間入りを果たした幼子は、
大きな大きな海賊船に連れてこられた。
レ｢まずは風呂だな。
スペンサー、手伝ってもらえるか？｣
ス｢もちろん。｣
ギ｢俺は散髪の準備をするかな。｣
ロ｢服は．．．シャンクスのお古から着れそうなのを探すか。｣
シ｢？｣
レ｢さぁ、風呂に行くぞ、A。｣
『．．．ふろ』
ス｢そう、お風呂。あったかいよ。｣
何が何だか分からないまま、Aは風呂へと連れていかれる。
あれよあれよと服を脱がされ、浴室へ。
『．．．．．．．．．おみず。』
ス｢とっても嫌そう。｣
レ｢能力者だもんな．．．だが我慢だ。怖くないぞ。｣
レ｢そら、かけるぞ。目をつぶるんだ。｣
『っ！』
濡らされ、洗われ、また流され。
それは何とか耐えられたようだったが、湯船はだめだった。
ス｢んっ！？
おぉ．．．｣
レ｢なっ！？
コラ！湯船を凍らせるんじゃない！！｣
『ゔぅ ｳﾞｳﾞｳﾞｳﾞ……』
レ｢全く．．．湯船はまた今度だな。｣
ス｢だね〜。
虎に変わるだけじゃなくて、凍らせることも出来るんだ。まるでいくつかの能力の抱き合わせだね。｣
レ｢確かにな．．．
ほら、A。もう終わりで良い。身体を拭いて服を着よう。｣
『．．．．．．？』
これ以上嫌なことをされないことは分かったものの、幼子は今後のことはよく分かっていなかった。
それを分かった上で、レイリーとスペンサーはAの身体を拭き、
シャンクスが昔着ていた服を着せた。
レ｢あぁ、綺麗になったな。｣
ロ｢おぉ！髪真っ白じゃねェか！！綺麗だな〜！｣
ギ｢っし。次は俺だな。｣
続いてギャバンに髪を切って整えられる。
ギ｢傷んでしょうがねェところは切ったからな。
綺麗な目が良く見えて良いぞ、A！似合ってる！！｣
ロ｢流石だなギャバン！
しかしその目．．．さっきの獣型の時のまんまだな。元々か？｣
レ｢いや、ユーイ曰く、実を食べてからじゃないかと。｣
ロ｢！！｣
ス｢さっき、お風呂であったことをエリオに伝えたら、文献に特徴が多く一致する悪魔の実があるって言ってたよ。｣
ロ｢なんて実だ？｣
エ｢"ネコネコの実 神獣種 モデル･白虎" だな。こりゃ多分。｣
ロ｢．．．神獣種だと？｣
レ｢伝説のか？｣
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作者名：宵桜の館 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Yozakura_hmp/
作成日時：2023年11月10日 19時
