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亜嵐「Aちゃんゼリー食べよっか」
「いや」
いや、即答は辛いよ？亜嵐くん辛いよ？泣いちゃうよ？
亜嵐「食欲ない？」
「ない」
そっか。じゃあとでな
。て、一番ダメなやつ
ここは心を鬼にして
亜嵐「だめ。食べなきゃ元気になれないよ？みんなと遊べなくなるよ？」
「いや」
亜嵐「じゃいま元気になれるにはみんなと遊べるにはなにすればいい？」
「ぜりー」
亜嵐「ん？」
「…たべる」
亜嵐「うん、いい子、よく出来ました」
Aに頭よしよしとして
ゼリーを開ける
もちろん、みかんゼリーですよ？
果実なんてありません
亜嵐「はい、あーん」
「…」
亜嵐「食べて？」
「…」
亜嵐「頑張って治して、早くみんなで遊ぼ？俺早く遊びたいなー？」
なんて、うるるんビームをかましてやれば
ほら、小さなお口が開きましたよ
亜嵐「おいし？」
「…おいしくない」
えっ？
あ、風邪だから味しないのか
もうほんとに胸が痛いよ
早く治ってね？
「…ちゃん」
亜嵐「ん？」
「おにいちゃん」
亜嵐「あ、涼太？
涼太はね、仕事なんだ」
「おにいちゃん…」
亜嵐「だいじょうぶ。帰ってくるよ
こういう時はやっぱり家族だよね」
だって、誰より辛いのはAだよ
みんなそうかもしれないけど
やっぱり風邪を引いたらさ、たとえ仲がいい人でもやっぱり家族といっしょにいるほうがいいんじゃないかな
あ、俺だけそう思ってたなら、ごめんね？
亜嵐「ほら、泣かない泣かないっ
かわいい顔が台無しだぞー？」
そうして俺の看病は終わった
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作者名：みかん | 作成日時：2017年8月19日 1時
