キング・オブ・男!!〜全てを敵にしても守りたい人〜

任せとき ページ38

【錦戸side】


赤「＿＿＿・・・＿＿＿＿＿・・・助けて・・・」



微かだがしっかりと聞こえてきた声。



黄「任せとき」



すばるの頭を軽くポンポンッと叩くと

章ちゃんに頼んだでと言って近くにおる奴から殴っていく。


あちこちから拳が飛んでくるのを避け

１人残らず確実に手加減なんかせぇへんで倒す。


俺の後ろは大倉が守ってくれるし

マルの拳の威力はハンパないから絶対に大丈夫やろ。



黄「……弱すぎ」



残っているのは坂上組のトップだけ。



「うわっ!?えっと、すみません」


黄「は？謝る相手がちゃうやろ」


「もう２度と手は出しませんから……」



さっきまでの勢いは何やったん？

１人になった途端に弱気になって……。


謝るくらいなら最初っからすんなっつーの。



黄「絶対やな？」


「はっ、はぃぃぃ」


黄「次、すばるに手ェ出したら分かっとるよな？

坂上組をぶっ潰しにかかるから覚悟しといた方がええで」



逃げていく背中姿を見送りマルの方に振り向く。



黄「怪我したとこ大丈夫なん？」


橙「はい、大丈夫ですよ」


黄「それならええけど、何かあったら言うんやで」


橙「はい」



すばる、大丈夫なんかな？


章ちゃんがついとるし

渋谷組の首領やから大丈夫やとは思うけど心配やわ。

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