02-□Lunch ページ2
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「げぇっキングスカラー先輩……」
「よぉ草食動物共。俺のモンに何か用か？」
相変わらず細え肩。
そいつのを引き寄せて抱けば周りの奴らは尻尾を巻いて逃げた。
代わりにそいつを見下ろすと、俺の方は見ないでラギーを睨んでやがる。
「ちょっとラギー！ どういう事！」
「まぁまぁ良いじゃないっスか。レオナさんだってたまには食堂で食べたい日もあるんスよ」
「だそうだ、ミネット。大人しく座れ」
「だそうだ、って…！」
散々百面相をした後、肩を抱いてた俺の腕を振り払うと、さっさと席に着いた。
俺はミネットの隣へ。ラギーはコイツの前。
不貞腐れてる顔が面白え。白猫みてえだ。
「＿そういや、来週期末テストっスよね
Aくんは勉強捗ってるんスか？」
「ううん、それが…今回苦手な範囲なんだ
他は大丈夫なんだけど動物言語学がね」
「動物言語学なら得意っスよ！
教えてあげましょっか？」
「えっ良いの！」
食べる手を止めてラギーを輝いた目で見るミネット。
恋愛ごっこなら他所でやれ。
…面倒事には巻き込まれたくねえ。
「代わりに…もしAくんが良い成績取ったら、一週間俺のランチおごりで！」
「ええっ報酬取るの！？ ずるくない…？
うう、でも本当に困ってるし……」
「……おいラギー。お前は俺のおこぼれじゃ不満だってのか？」
「ほとんど骨しか残ってないじゃないっスか」
「お前は骨も食うだろ」
何だか知らねえが、俺の介入しない場でこいつが誰かと二人になる事に虫唾が走る。
コイツが俺以外の奴と勉強？
「…有り得ねェな」
「何か言いました、レオナさん？」
「俺が教えてやるよ。ラギーとは違って見返りは無しだぜ？」
「……っえ、キングスカラー先輩が？
そっちの方が怖いんですけど」
「あ？ つべこべ言わずラギーか俺どっちがいいか選べ」
斜め前のラギーがニヤニヤした顔で俺を見てくる。
ムカつく顔しやがって、何が言いてえ。
俺だってこんな面倒くせえ事、何で引き受けてんのかわかんねえよ。
隣のコイツがうんうん唸って迷った挙句、発した言葉は「ラギー」だった。
「今回はキングスカラー先輩に教えてもらう」
「…！」
「そうスか！ そっちの方がありがたいっス」
「…そーかよ」
ラギーじゃなく俺を選んだことが無性に自尊心を擽られる。
(見ろよ、寮長の尻尾めっちゃ揺れてる)
(砂嵐でも舞うのか？)
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小豆 -azuki- - とっても面白かったです！レオナさん大好きなので、二次創作でも本人らしい言動で書いてくださっていて読みやすかったです！私はゲームはこのお話のところまで行けていないので、ストーリーを早く進めたくなりました！面白い楽しいお話をありがとうございます！ (2021年1月11日 2時) (
レス) id: a6a087e4cf (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ(プロフ) - あやかさん» あやか様、最後までご愛読ありがとうございました！この作品は残念ながらここまでです！後のお話は読者様のお好きな様に想像を膨らませて頂けると嬉しいです…！ウワァなんて嬉しいお言葉…身に染みます。ありがとうございます…！ (2020年11月29日 9時) (レス) id: 77433e9bba (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - すごく面白かったです！！キュンキュンしましたー！続編なんてない…かなぁ…なんて。もう本当に、終わってしまうのが勿体ないくらいです！！もっと見たかったー！ (2020年11月28日 0時) (レス) id: 674992aea4 (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ(プロフ) - ま。さん» コメントありがとうございます！その一言、心に染み入ります！感想聞かせて下さり感謝いたします！ありがとうございます(^^) (2020年10月26日 11時) (レス) id: 77433e9bba (このIDを非表示/違反報告)
ま。 - 面白かったです！ (2020年10月25日 22時) (レス) id: cd9d134222 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おそらまめ
| 作成日時：2020年6月30日 22時
