ぬーさん達のおんなのこ【KingGnu】

君にとっては過去のこと ページ12

Daiki side



こんばんはーつねた、だいきでーす。



今日は久しぶりに新曲のレコーディングも兼ねてスタジオ練習。



俺はギリギリまで雑誌のインタビューを受けてて、Aも雑誌の撮影で同じ家に住んでるけど



現地集合。最近はお互いが忙しくて同じ家なのに顔を合わせない日もある。



というかKingGnuが個々でだんだん忙しくなってきて昔は毎日会ってたのに顔を会わせる日が少ない。



大希「はい、おつかれー」



スタジオに入ると和輝の隣に座って和輝のベースをのぞき込むA。ああ元気そうでよかった。


自分の作ってきたメロディー聞かせるためにパソコン起動させたりギターのチューニングしようと思って準備とかしてると聞こえてくる楽しそうなAと和輝の声。



「和輝さ、昨日家で教えてもらったところもう一回弾いて！」


和輝「A、昨日ちゃんと弾けてたよ？」


「いや、なんかうまくできないんだよね。ジャズ風に」


理「A、昨日うち来てからもずっとベース持ちっぱなしだったよね」


遊「和輝のベース担当、奪おうとしてるんじゃね？ね、大希？」



大希「え、お、おう。Aはなんでも楽器できるからな」



そういうと理に茶化されるA。けど俺の頭の中にあるのは昨日理と和輝の家にAが行ったということ。別にAとは付き合ってるとかそうゆうわけじゃないから束縛したりはしないけど。



次の日にスタジオ練習があって和輝に会ってベース教えてもらえるのになんでわざわざ昨日の夜から新井口家に泊まったんだ？というか俺はもともとベース担当だったから俺が教えることができるのに。そんな子供みたいな考えだけどなんだか心がもやもやしてこの気持ちがAにばれるのが恥ずかしくて無言でスタジオをでて喫煙所にタバコを吸いに行く。



だめだな。俺。自分からAのこと振ったくせに一緒にバンドやろうとか一緒に住もうとか。
Aとメンバーが話してるだけでもやもやしてたり未練しかないな。



「大希、、なんか怒った？」



喫煙所から出ると廊下に立っていたA。


大希「いや、べつに。早く練習するべ」


「ちょっとまって、、」


そういって俺の袖を掴むA。



「あ、えと。昨日、理と和輝の家に泊まったのは今日、練習する曲に私のベースのパート入ってる
　でしょ？だから完璧にして大希に喜んでもらおうと思って、そしたら夜中までかかっちゃって」



「ちょ、大希？」

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