王様ゲーム -INFINITE- (ページ10)

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-Aside-

「あの、ウヒョンさん、これ・・手が・・」

WH「大丈夫、可愛いから」

「そうじゃなくてっ・・！」

WH「A、ちょっとうるさいよ」

「・・っ！」

メンバーの雰囲気がいつもと違って怖いから、反抗できない

SY「じゃー次ー！！」

棒切れを回収したソンヨルさんのせいで第二回戦が始まる

私の年齢は、ソンジョンさんの一つ下だから引く順番は最後

だけど、ソンヨルさんが持っているから必然的に私が引く時には棒切れは二つある

SY「A、どっちにする？」

右手と左手で一本ずつ持ったソンヨルさんはいつもの笑顔で尋ねてくれる

「あ、じゃあ・・左」

手が使えないから、言葉で伝えると

SY「あー左？あれ？左って俺から見て左？それともAから見て左？あれ？どっち？」

なんて急に一人で混乱し出すソンヨルさん

「あ、じゃあ私から見て左で」

SY「Aから？あれ？それって・・ん？」

助け舟を出すと何故か更に混乱する

そんなソンヨルさんを見て、可愛いなって思った私の考えは簡単に打ち砕かれた

SY「ちょっとよく分かんないから、A、自分で取ってくんない？」

「あ、でも私、手が・・」

SY「ん。だから、口で」

「口で・・・って、口で！？そんな無茶ですよ！恥ずかしいです！左とかもうどっちでもいいんで、とにかく下さい！」

王様の命令でもないのに、恥ずかしい思いするのはごめんだ

SY「片方は王様なのにー？」

「えっ・・王様！？」

WH「あーソンヨル、言っちゃダメじゃん」

SY「だって、Aがー！ほら、A。本当にどっちでもいいなら俺はこっちを貰うよ？」

そう言いながら、ソンヨルさんが自分の方に引き寄せるのは右手

「・・本当に、片方は王様なんですか？」

SY「俺は、うそつかない」

「だったら・・」

小学生ソンヨルのことだから、確実に王様は逆の左手

そこまで分かってるんだから覚悟を決めよう！

控え気味で身を屈めて、手に当たらないようにはむっと左手の棒切れを咥える

大胆だねと笑ってるウヒョンさんに顔を赤く染めながら、何とか床に棒切れを置いた

SY「王様だーれだ？」

ソンヨルさんの合図が聞こえて、棒切れを見ると

・・・・6番？

え・・まさか・・・

SY「王様だーっ！」

小学生ソンヨルに・・してやられた！！

SY「バカA、素直じゃないから」

「うるさいです・・」

SY「・・ま、いいや。じゃあ命令。6番と王様がキス」

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