王様ゲーム -INFINITE- (ページ9)

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-ソンギュside-

WH「王様だーれだ？」

ウヒョンの合図で一斉に棒切れに目を向けるメンバーたち

Aはというと・・・

「・・・」

棒切れを見つめて、浮かない顔

それもそのハズ

だって、王様は俺だから

SK「俺、王様！」

ビシッと棒切れを掲げると

わー王様ーってふざけて拝み始めたウヒョンとソンヨル・・・に見えるけど、こいつらは俺にサインを送ってる

自分は何番かを知らせるために予め決めておいたサイン

ウヒョンは2番、ソンヨルは5番、

その他は、ホヤが6番、ドンウが・・

・・・ってことは、Aは1番かな？

SK「じゃあ、2番の人が1番の人の・・」

"1番"そう言った瞬間に強張るAの顔

分かり易すぎて、可愛い

ほんとにほんとに可愛いから

意地悪したくてしょうがない

SK「・・手、でも縛ってもらおうかな」

「なっ・・！」

SK「ん？A、1番？」

「そ、そうですけど、手を縛るなんて！冗談やめてください！」

WH「あ。俺、2番だ！A、こっちおいで？縛ってあげるから」

「な、何言ってるんですか！」

WH「ダメだよ、王様の命令には従わなきゃ」

「ちょっと！ふざけないでください！！」

できるだけウヒョンから距離を取ろうと必死のA

あたふたして可愛い

でも、そろそろ次にいこうか

SK「A、ルール忘れたか？」

声のトーンを下げて、目を細める

「・・お、覚えて、ますけど」

急に歯切れの悪くなるAの言葉は、俺に恐怖を感じてる証拠だ

SK「王様の命令は絶対だって言ったよな？」

「聞き、ました・・」

SK「王様は誰だ？」

「ソンギュさん、です」

SK「俺の命令は何だった？」

「・・手を・・・」

SK「手を？」

「し・・ばる」

SK「誰の？」

「・・いち、ばん」

SK「Aは、何番？」

「・・・い・・ち」

SK「だったら、早く縛ってもらえよ」

「やっぱり私・・・」

SK「するって言ったのAだろ？今さら嫌がったってもう遅い」

「・・・」

SK「ほら、ウヒョナ待ってる」

肩を抱いて耳に唇が当たりそうなとこで囁くと

ビクッと身体を震わせたAは、ゆっくり立ち上がりウヒョンの元へと歩み寄った

ウヒョンは、怖い王様だねーなんて茶化しながら、怯えるAの手を痛くないように包帯であっという間に縛った

しかも、より自由の効かない後ろ手で・・

「あ、あの・・」

始まったばっかなのにもう泣きそうなA

可哀想・・・だけど、やめらんない

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