王様ゲーム -INFINITE- (ページ11)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:47,395 hit

game_11 ページ11

-Aside-

「・・っ！！」

ソンヨルさんの言葉に固まったのは

HY「ソンヨルー、それじゃ王様ゲームの意味ないじゃん」

WH「んー、てかキスはまだ早い」

SJ「そうだよ。始まったばっかなのにー」

・・私だけみたいだった

SY「だってAが俺にうるさいとか言うから、ムカついたんだもん！別にいいでしょ？俺、王様なんだから」

WH「まぁ、別にいいけどさ」

SY「ん。じゃあ、A！キスしよ！」

まだ固まって声も出ない私の肩をガシっと掴むソンヨルさんの目は・・本気だ

「・・あ、あの！ちょっ！！待って！待って待って！タイム！」

何とか声を絞り出して続きを制止する

SY「何？」

何？って・・

「キスは・・ちょっと」

SY「・・何それ」

だって・・私、ファーストキス・・・

SY「俺とのキスが嫌？」

「嫌・・とか、そういうことじゃなくて」

SY「じゃあ、何なの？」

さっきまでハイテンションだったソンヨルさんはもういない

今のソンヨルさんはすっごく不機嫌

これは、もう理由を言うしかない

「・・ファースト、キスなんです」

高校まで卒業したのにキスもしたことないなんて、笑われちゃうかな

でも、こんなとこで複数の前で奪われるよりかはまし・・

SY「なーんだ。そんなこと？」

気の抜けた返事に思わず口が開く

「そんなこと・・？」

SY「もー俺、嫌われてるかと思ってドキドキしたんだから！」

「あ・・・あの、すいません・・」

SY「いーよいーよ！違ったんだし」

そう笑うとソンヨルさんは私の肩に乗せた手にグッと力を入れる

まるでこれからキスするのから、逃げられなくするみたいに

「ちょっ・・ソンヨルさん？」

困惑の声を出すと、すっと耳元に寄せられた唇から聞こえてきた小さな声

SY「大丈夫。優しくするから。それに、今俺が奪わなくても、後でどうせ他のメンバーに奪われちゃうんだよ？」

「そんなっ！」

私は動揺しまくりなのに、目の前のソンヨルさんの笑みはすごく余裕だ

SY「A、俺の優しいのとウヒョニヒョンの辛いの、どっちがいい？」

「えっ・・」

脅し文句ともとれるソンヨルさんの言葉を受けウヒョンさんに目を向ける

WH「誤解しないで？俺のは上手いの。でも、初心者には確かに辛いかもね」

こんな状況なのに私の頭は意外にも冷静で

どっちみち逃げられないなら、少しでもましな方を選んだ方が利口だって結論に至った

「・・・じゃ・・ソンヨルさんので」

.