王様ゲーム -INFINITE- (ページ2)

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-Aside-

WH「Aー」

あの日からというもの、毎日ファンミのことで頭がいっぱい

それなのに、いい案は一つも浮かばない

WH「Aー？」

今日で、6日経つというのに・・

このままじゃ社長に失望されてしまう・・・

WH「もーっ！Aってば！！」

バシッ

「痛っ・・・わっ！」

後頭部を叩かれたかと思うと、目の前に急に現れるウヒョンさんの頬を膨らませた顔

「ちょっと、びっくりさせないで下さいよ！」

WH「あれ？A、なんか顔赤いけど」

いくら一緒に住んでるって言っても、相手はアイドル

こんなに近くで顔を見せられたら、嫌でも心拍数が上がってしまう

「き、気のせいです！それより、何ですか？用があったんじゃないんですか？」

WH「早口になっちゃってるし」

痛いとこ突かれると、早口になるのは私の悪い癖

「も、やめてください！わざわざからかいに来たんですか？」

WH「あはは。そんな怒んないでよ。俺はちょーっと相談事があったんだけどー・・」

手を顎の下に添えて何かを考えてるみたいなポーズ

「・・何です？」

WH「やっぱ、やーめた。何か、逆みたいだし。ね？Aちゃん」

顔を傾げて、私の返事を待つウヒョンさん

てか・・

「顔、近いです・・」

WH「あーごめんごめん」

すっと体ごと距離を取ったウヒョンさんはなおも私の顔を見つめたまま

「あの・・」

WH「相談したいことあるでしょ？」

ころっと真剣な表情に変わる

確かに悩んでることは、ある・・けど、ウヒョンさんには相談できない

だって、企画やらされる本人だし

「な、ないです！」

WH「うそ」

「・・え？」

WH「下手なくせに、隠し事しちゃダメでしょ？大丈夫。誰にも言わないから」

「・・でも」

WH「いいから。俺に言ってみ？」

こういう企画ものって、サプライズでするから楽しいんだって

分かってるつもり

でも、今の私は自分があまりにも案を思いつかないから思った以上に焦ってて

「実は・・ですね、」

わらをも掴む思いでウヒョンさんに助けを求めてた

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