34 ページ36
Side宮舘
深澤「まさか現実になるとは……」
佐久間「涼太逃げよう！！
今ならまだ逃げれる」
宮舘「……いや、残るよ」
深澤「バカ野郎何言ってんだよ！！」
宮舘「こうなったのは俺の責任だ」
佐久間「そんなこと言ってる場合かよ！！」
宮舘「2人は逃げろ。俺はこの国と共に死ぬ」
深澤「こんな時にカッコつけんなよ！！」
宮舘「父上と母上が亡くなってから
国民にも召使いにも迷惑をかけた。
だから、俺の最期のワガママを聞いてくれ。
.
.
.
深澤辰哉、佐久間大介。
本日限りで解雇する。
今すぐここから出て行ってくれ」
深澤「…………分かった」
佐久間「ふっか！！」
深澤「佐久間、国王の命令は絶対だ」
佐久間は唇を噛んだ。
深澤「じゃあな涼太」
佐久間「……短い間だったけど
涼太といれてよかったよ」
深澤「……佐久間、行こう」
そう言って2人はドアノブに手をかけた。
宮舘「佐久間、ふっか」
呼びかけると2人の足は止まった。
宮舘「今まで……ありがとう」
2人は振り向かずに出て行った。
でも、2人が小さく頷いた気がした。
ドアがパタンと閉まり静寂が訪れた。
宮舘「……この城も、1人だとこんなに静かなんだな」
小さくつぶやいた声は
誰にも聞かれることなく部屋に響いた。
窓から逃げ惑う国民たちが見えた。
……あの中に彼女もいるのだろうか。
もう逃げただろうか。
それとも…………。
その時、ドアが開く音がした。
宮舘「お前らはもう解雇しただろ」
そう言って振り返ると
そこにいたのは今1番会いたかった
Aだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 228人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
三月 - とてもいいお話です！だて様の心の氷が徐々に溶けていく感じがいいです！ (2020年10月18日 0時) (
レス) id: ee38c723d2 (このIDを非表示/違反報告)
阿部月姫(ｶｸﾞﾔ)(プロフ) - いちごのタネ☆さん» ありがとうございます！そのように言っていただけてとても嬉しいです^^ こちらこそこちらの作品を見つけて頂きありがとうございます！ (2020年3月22日 7時) (レス) id: 2beffc3723 (このIDを非表示/違反報告)
いちごのタネ☆ - 初めまして！凄く面白かったです!!花言葉が１つずつ明かされていく場面はドキドキでした！本当に最高でした!!素敵な作品ありがとうございましたm(_ _)mこれからも頑張ってください(^-^) (2020年3月22日 1時) (レス) id: 7678bebf4d (このIDを非表示/違反報告)
阿部月姫(ｶｸﾞﾔ)(プロフ) - ﾅﾐｦの家のあろさうるすさん» ありがとうございます！終わり方が1番こだわったのでそのように言っていただけてとても嬉しいです^^ ぜひ何度も読み返して見てください！ (2020年3月17日 10時) (レス) id: 2beffc3723 (このIDを非表示/違反報告)
ﾅﾐｦの家のあろさうるす - 完結おめでとうございました！おわりかたがなんとも素敵ですね！何度も読みたくなるお話でした！私は舘担なので、また舘さまの作品作ってくださると嬉しいです。これからも頑張ってくださいね〜！ (2020年3月17日 10時) (レス) id: 2e27670cb5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：阿部月姫
| 作成日時：2020年3月1日 16時
