貴女が遺体で帰ってきた ページ7
かなりの激戦の末なんとか勝利した彼の軍。その中には貴女の隊もありましたが、日が落ちても貴女の隊は帰ってこず、、？
●信
「Aの隊探してくる、るせェ！凍えて動けねえだけかもしれねえだろ！！」
▲周りの制止も聞かず、闇に包まれた戦場にでようとします。1人は危険だという周りと、彼女が心配だという彼。河了貂の案で何とか小隊を率いて移動する、という話でまとまりました。
いざ出発すると、あたりは遺体がうず高く積まれています。小隊は遺体の匂いにやられた少しのリタイアを出しながらも進み続けました。
月明かりを頼りに、1人1人貴女の着ていた着物に似ている遺体を確認していく彼の顔は、早く見つかってほしいという焦りと、このまま見つかって欲しくないという願いにまみれていたといいます。
とある丘の麓で、ついに彼は貴女の隊の旗を見つけました。まるで元が人とは思えない損傷の遺体の数々、その中でも酷く傷つけられた遺体は、貴女のもので。
「絶対許さねェ、、、、、、」
膝を折ってそう呟きました。
辛うじて形がわかる頭を抱き抱えて、彼は泣き、地面を拳で殴りつけました。女の身ということもあって、きっと普通に死ぬより辛い目にあったのでしょう、顔は苦悶に満ちています。ごめんな、ごめんな、そう何度も呟く彼の頬を夜風がそっと撫でて行きました。
●嬴政
「………A？」
▲棺に入った状態で王都に帰ってきた麗しの人。事態が飲み込めず、頭の中で何度も死の文字を反芻します。信じたくない。でも、何度見ても、棺の中の彼女は笑って眠っているのです。看取った後、ここまで連れてきたという信に事情を聞くと、死ぬ間際までずっと自分のことを話していた、と。『私が死んだらきっと何もできなくなるから、昌文君様が面倒を見てやらなくては』『子が欲しかったけど、叶わないから仕方ないよね。新しい奥さんと幸せになってね』彼女が伝えたのは過去ではなく未来の話でいっぱいだった、と。
ボロボロと涙が流れて棺の中の彼女を濡らします。まるで彼女が泣いているようで、そっと指で彼女の頬を拭ってやりました。ごめんな、ありがとう。そう優しく伝える彼。そうやって大事な人を亡くしてきた彼だからこそ、偉大な王であることができたのかもしれません。
少し暗すぎましたかね、、？書きながら大号泣でした。評価、感想、リク等お待ちしております！
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ライム(プロフ) - Haruさん» 風邪を引いたリクありがとうございます！了解です！ (1月22日 13時) (
レス) id: dd0cee0b1e (このIDを非表示/違反報告)
ライム(プロフ) - にのさん» 殺されかけるリクありがとうございます！ (1月22日 13時) (レス) id: dd0cee0b1e (このIDを非表示/違反報告)
ライム(プロフ) - 高木さんさん» ご無沙汰しております！目の前で殺された了解しました！ (1月22日 13時) (レス) id: dd0cee0b1e (このIDを非表示/違反報告)
ライム(プロフ) - 桜さん» ご無沙汰しております！攫われてみた、リク了解です(^^) (1月22日 13時) (レス) id: dd0cee0b1e (このIDを非表示/違反報告)
ライム(プロフ) - かなづちさん» ご無沙汰しております！ありがとうございます(^^) (1月22日 13時) (レス) id: dd0cee0b1e (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2020年8月11日 3時
