最強のさんにん【キングダム】

6 ページ6

信「はっはっ」


漂「はっはっ」



お使いの後はいつもの木刀での打ち合い
今日はどっちが勝つだろうか

負けても勝ってもどっちでも楽しそうに笑顔で打ち合っている
これが本当の恨みっこなしだな




そんな事を思ってると隣の通りに馬車が通った

中には誰かわからない見知らぬおじさんがいた
おじさんは馬車の中からじっとこっちを見ている


なんぞや？


いやこっちと言うより
今打ち合い真っ最中の漂と信を漂見ているようだった


？「止めよ！！」


急に叫んだから
馬車を引く男の人が驚いて
馬を引く縄を引っ張ったから馬が豚みたいな声を出した


漂と信は気付かずに打ち合っている



漂「あっなんだあの鳥はっ」



漂は信に罠をを掛けたが



信「誰がかかるか！！」



それに引っかかることなく信は漂に攻撃した


だが向かってくるおじさんに気付き
信は漂に言ったがおじさんに気付いてない漂は
信がさっきの罠の仕返しをしたと思い
信に木刀を入れてしまった



だが背後に来ていたおじさんに気付いて
顔を引き締めた



一応傍に寄っておく
なんだろうか
漂と信に何かを見出したのだろうか



じっと見つめるおじさん




信「何見てんだよオッサンあ？」


『バカ』



じっと見すぎて痺れを切らした信が思い切り喧嘩を売った
思わずバカと言ってしまった



漂「バカバカバカ」


信「？」



『バカ！あの服装に馬車って絶対、里典野郎より位高いだろ！！』

信「関係ねー」

漂「ある!ぶっ殺されるぞっ」



脳天気な信に何を言っても無駄だ



？「何じゃお前ら喧嘩していた割には仲がいいな」



『おじさん、喧嘩じゃないよ仕合いなんだ』



信「オッサンのせいで負けちまったじゃねェか!」



ホントに苛立ちながら喋るか信



信「これで1253戦 俺の332勝334敗587引き分け
二差着いたのは一年ぶりだ!」


『昨日負けたもんね』



事細かに話す信に冷静な言葉を言うと信は耳を赤くした



信「うるせぇ!!///」


？「1253戦!?…っガキ共儂をからかうかっ!!」



真剣な表情でおじさんを見つめるとおじさんも嘘じゃないとわかり何も言えなくなった


おじさんも信じられないのは
当たり前だ


だって飽きること無くずっと繰り返していたのだから

普通は飽きたり意味を見いだせずに終わってしまう
それを飽きることなく諦めること無く
続けてきたのだ


ある意味凄いことだ

7→←5

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す