最強のさんにん【キングダム】

三人の少年少女 ページ3

紀元前245年
中華西方の国──「秦」──




漂「ふぉっ だっ!!!」

信「ぐぬっるァ！」



二人の少年が木刀で全力の打ち合いをしている


『おぉ〜今日は漂が勝つな』


その横では白髪の少女が二人を見て赤い目を輝かせている


その瞬かれた双眸に映るのは




ツリ目で短髪の少年 "信" と

長髪でぱっちりとした目の "漂"



そしてそれを見つめる白髪の少女"A"






突如として信が消えたかと思うと、漂の隣から現れ攻撃を仕掛ける


だが危機一髪で漂にかわされる


そしてそのまま信の木刀を漂が踏み
そのまま漂が信に1本入れた




漂「っしゃっ!!」

これで333勝332敗587引き分けだな!」




屈託のない笑顔で漂は信に笑い掛けた




漂「ま 今回は山カンが当たっただけだけどな」


信「山カンでも何でも負けは負けだっ」




『今日は漂が負けたんだな』


信「うっ、うるせぇAっ///」




Aは悪戯っぽい笑みを浮かべ信を見ると信は赤面しそっぽを向いた




『漂も信も凄いなぁ』


漂「嘘つけAが一番強い癖に」


『アハハ』




そう言われて微笑するその顔は儚げに満ちて美しかった



まるで仙女のように





麗しく光沢を出す赤く染った唇で嘲笑を浮かべると
唇と同じ色のした双眸で見つめる



白く縁どられた長い睫毛は瞬きをする度に
こちらへと誘惑しているかのような妖艶な雰囲気を醸し出している

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