最強のさんにん【キングダム】

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そろそろ寝ようとした時

"コン"と扉から音が聞こえた

微かな呼吸音が扉の奥から聞こえた


信は何も喋らずに恐る恐る扉を開けた
長髪の髪ぱっちりとした目





漂だった─────────





自分の血が逆流したような感覚がした

嫌な予感が当たってしまった

腹に傷を抱えている結構な出血だ
人間は自分の血の半分が出ると死ぬという
漂はもう流し切ってると思った

その顔からしてもう痛みはないのだろう


漂「ただいま…信 A」


信「漂ォォォ!!!」


『ひょ、漂…』


急いで漂を膝の上に置いて頭を腕で支えた


信「しっかりしろ漂!!目を開けろっ目を開けるんだっ!!」


『漂!!目開けて!!!』


漂に呼び掛けるも目をつぶったまま
返事が帰ってこない
まだ息はしているようだ
心臓も早いが動いている



里典「なっ何事だ 信!A!盗人か!?」



私達の声に目を覚ましたのか
棒を持った里典が家から出てきた
家族三人揃って



『里典さん医者をっ医者をおねがいします!!』



里典「!?……ひょ漂!?ひっなんじゃこの血はっ」


信「医者を早く!!!」


何が目の前で起きてるか理解出来ていない里典


お前の理解なんてどうでもいいんだよ早くしろ


漂「A 信 痛みがない 医者はもう…いい」


途切れ途切れに話す漂
途切れ途切れの割には笑顔だ



信「王弟の反乱に巻き込まれたんだな」


里典「おっ王弟の反乱!?」


漂「王宮のことがお前達の耳まで入っていたとは…よかった…だったら話が早い…


王弟の勢力は…王都を転覆させるほど大きく強くまた執念深い…


血を辿って間もなくここへ来るだろう


里典その時は見知らぬ人間が勝手に納屋で死んでいたということに…どうか亡骸はされるがままに…」


何諦めてんのさ三人で天下の大将軍に…


信「触らせねェし一人も生かしちゃ帰さねェ!!一人も!!」


信は物凄く怒っている
なんなんだろかうか
私なんか悪いことしたかな？

どうしてこんな目に合うんだろう

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