63話 ページ3
「「グワッッッ！！！！！！！！」」
私が出した強力な力で悪い奴らが一気に吹き飛んでいった。
一方で私の心は怒りや悔しさ、憎い気持ちに染まっていた…。
A「ユルサナイ、ユルサナイ、ユルサナイ…。コロス。」
どんどん悪い奴らに近づいていく。
今すぐにでもこいつらを殺したい気分だった…。
大好きだったお母さんを目の前で殺されて…。
許さない。
いなくなればいい。
気づいたら私は美琴ちゃんの首を掴み持ち上げていた。
ド「くっ…。」
A「よくも…。私のお母さんを…殺したわね…ユルサナイ。」
どんどん私の体が熱くなっていくのがわかった。
美琴ちゃんの首元がどんどん氷で凍っていくのが見えた。
殺したくて殺したくて仕方ないけど殺したくなかった。
悪い吸血鬼でも人殺しはしたくなかった。
でも私はそれを止めることができなかった。
美「うっ…。死にたくない…。やだ…。」
翔「はるちゃん！！」
翔さんが私の腕を掴んでふと我に帰る…。
美琴ちゃんの首もとにあった氷が引いていく。
A「…。今日だけは見逃してあげる。でもこのあなたたちに対する恨みわ消えない。いつかあなた達を殺しに行く。絶対に。」
そう言って手を離すと
美琴ちゃんや他の奴らが素早く帰っていった…。
後ろを振り向くと相葉ちゃんがずっとお母さんを支えていて
大野さんが涙流していた。
二宮さんや松潤、翔さんは悲しい顔して私の方を見ていた。
なんでこうなるの…。
お母さん…。お母さんを返して…。戻ってきて…。
もう一度お母さんの元へ行く…。
今までにないぐらい大きく泣いた…。
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作者名：暁月晴汰 | 作成日時：2017年12月19日 7時
