親友が（精神的に）やられたのでやり返します！ 【ハイキュー】

第11話 ページ14

国見side

昼。俺らは屋上に来ていた。 ここだと聞かれる心配がない


Aは話したくないって言ってた。

多分自分を追い詰めてしまうからだろう。

あの日のように









１年前


『英！早く帰ろ！』

元気な声が響く。

北川第一 たった一人のマネージャー。
片付けとか大変なのに…こういうところは仕事バカだなって思う

その時だった


あのメールが届いたのは






ピロン







Aの携帯が鳴る






『あ！凛だ！久しぶりだなー元気かな？』



そう言ってメールを開こうとする






無意識のうちに俺の手が携帯を奪う

なぜかわからないけど見せてはいけない気がした









メールの内容を見る







一瞬内容に頭がついていかなくなる
でも、ここで冷静になれるのは俺だけ
きっとこんなのをAが見たら …………………









国(ああ…本当に見せないでよかった)





急いでメールを削除しようとする







手の震えはきっと寒いから……………そう、自分に言い聞かせて






『もー英！勝手に取らないで！せっかくの凛からのメールだから！』








そう言いAは俺の手から携帯を奪う。






国「！！！！ダメ！！！みちゃ………………」







今日ほど俺は自分の無力さを呪った日はなかった








目の前には目を見開き呼吸をするのも忘れたA





その表情はこの約１０年では見たことのないような顔




いつも楽しそうに笑うその口が少し開いたと思うと








いきなり走り出した






目的地なんて聞かないでもわかる
メールを見て今すぐ行こうと思ったのは俺もだから

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