教えて、結び方 2 (ページ37)

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「長瀬くん、私に会いたかった？」

長瀬「え、⋯」

気づいたらそう口にしていて、言ってしまったって思ったけど、でもやっぱり聞きたくて

少し苦しそうに、でも口角はあがっていて、優しい眼差しで、何処と無く嬉しそうな顔で

長瀬「ん、⋯Aにあいたかった」

そう言いながら幸せそうに笑うから

長瀬「っ、お」

「私も会いたかった、」

いつもより一回り小さく感じる長瀬くんを優しく包み込むように、ギュッと抱きしめた

「無理しなくていいんだよ、長瀬くんが辛い時私できるだけそばに居たい」

だから、会いたいって言っていいよ、って

赤くなる頬を隠すかのように長瀬くんの首に顔を埋めた

長瀬「………ねー…………はなしたくなくなる」

そう言って私以上にギュッてしてきた長瀬くんは

ありがと、だいすき、だなんてストレートに伝えてくるから

ギュッてしながらドギマギしてしまう

ねえねぇ、って身体を話したかと思えば

首をこてんと横に傾げながら、水分たっぷりな瞳で

ジッと私の目を離さないまま、

長瀬「⋯A⋯、ちゅー、してもいい？、なーんて、ん」

そんなの、ズルすぎる

長瀬「ば、Aうつっちゃう⋯、」

「いいもん」

照れる長瀬くんを見てどうだ、なんて顔をする

でもきっと、私も顔が真っ赤だ

私からキスするなんてことは初めてで

でも今日はクリスマスだし、たまにはいいかなって

ケーキだってチキンだって、別に食べられなくたっていい

部屋に綺麗な飾り付けをしなくたって、ツリーを飾らなくたっていい

愛おしいくらいに大好きな長瀬くんの隣に居れるのなら何だっていい

「長瀬くん、メリークリスマス、だね」

長瀬「ん、メリークリスマス」

だってこれが、私にとって1番素敵なクリスマスの過ごし方だからね

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