教えて、結び方 2 (ページ27)

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渉「ねえ黒田、あれ」

文化祭もうすぐだねなんて話してたらワタにねえねえってされて指さされた方を見たら、

環ちゃんと……え、

長瀬「拓実くんじゃん」

なんか、距離近くない？

環ちゃん俺といる時と全然違う、俺にあんな笑いかけてくれなかったよ？

まあ俺なんてお祭り以来全く話せてないけど

学校で会って声かけようとしても苦笑いされるし

なんで、

長瀬「っちょ、黒ちゃん！」

「環ちゃん！」

気が付いたら走ってて、環ちゃんの肩に手を乗せて向かい合ってる俺がいた

って、何やってんだ俺

拓実「黒田？」

環「……なななななに」

「俺は環ちゃんが好きだよ」

環「は！？」

長瀬「マジか」

渉「黒田すげえ」

目の前で口をぽかんと開けて驚いてる環ちゃんも

横で気まずそうな拓実も

見えてたけど、だけど止められなくて

だってどう頑張ったって環ちゃんに近づけないんだから

このくらい積極的に行かないと

気づいて貰えないでしょ？

「俺、真剣だよ。環ちゃんが俺に一切興味無くても、俺は環ちゃんのこともっと知りたくて、あわよくば付き合っちゃいたいなって思ってるよ」

環「な、ななな」

「だからー…………ん、その」

覚悟しといてね、

なんて、漫画みたいな捨て台詞言っちゃって、ちょっと恥ずい

目の前にいる環ちゃんが顔を真っ赤にさせるから、ねえそれずるくない？

俺だって絶対、顔が真っ赤だよ

じゃあまたね！って、名残惜しいけどその場から離れて

2人の元に全力疾走で走った

ワタと長瀬が頑張ったねってよしよししてくれて

ちょっと恥ずかったけど、めっちゃ嬉しかった

俺の気持ち、いつかしっかり届く日が来るといいな

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