教えて、結び方 2 (ページ25)

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長瀬「織山くんは織山くんじゃん、じゃあ拓実さんは？」

「た、拓実さん、？……あ、北川くんのこと？」

長瀬「なるほど、北川くんね。じゃあ渉くんは？」

「え？渉くん」

長瀬「え？」

「えっ？」

長瀬「渉くんのこと渉くんって呼んでんの！？」

えー！マジか！俺渉くんに負けてんじゃん！ってバカデカボイスで叫んでいる長瀬くん

何で渉くんは渉くんなのー！ってブツブツ

「だって、そんなヴァサイェガくんとか長いし。ていうか、渉くんの存在知ったのだって長瀬くんのこと見てて、友達だからって覚えたからで、長瀬くんが渉くんって呼んでるからなんかそれが染み付いたって言うか」

長瀬「そうなの？」

目の前でクリクリな目をパァっと開いて驚いてる長瀬くんを見て、染み付いたって言葉なんかキモイな、なんて思う

長瀬「、ヤバいかもそれは」

「っえ？」

長瀬「俺の事めっちゃ見ててくれてたって思ってもい？」

かァっと顔が赤くなったのが分かった

こんな反応して、

言葉にはしていないのに、そうです見てましたって言っているようなものだ

長瀬「ま、名前は慣れるまででいいよ、俺はAって呼ぶけどね！」

「なっ！」

長瀬「これは慣れてよね笑」

って、悪戯っぽく笑った長瀬くんはやっぱりズルいくらにカッコよくてキュンとして、

この人本当に私の彼氏なんだ、私この人と付き合ってるんだ、って

そう思うと、かなりヤバい

私、めちゃくちゃ幸せだ

長瀬「おぉう、え？笑」

恥ずかしさを隠すのと同時に長瀬くんにギュッと抱きついて、

名前呼びはまだ無理だから、とりあえずこれで、なんて

聞こえるか聞こえないかくらいの大きさでそう呟いた

ん、って優しい声で私の頭を撫でる長瀬くんに心臓がバクバクして、

恋ってこんなに楽しいんだね

嫉妬したって態度で表した長瀬くんを思い出して

またキュンキュンして、ちょっと可愛かったなあ

もっといろんな長瀬くんを知りたいなって思った

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