教えて、結び方 2 (ページ20)

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待って、嘘でしょ、正直心の準備が出来ていない

しかも、手、手！！！

ここじゃなんだから移動しよって長瀬くんは何故か私の手を取って歩き出した

なななな何で！？って動揺してる私に、

手繋がないと、佐々木さん逃げ出しちゃうでしょって

心做しか長瀬くんの耳も赤く見えて、余計にドキドキして

どうしよう私、死んじゃうんじゃない？

せっかくだし見栄えのいいところにしよっていう長瀬くんに連れてこられたのは屋上だった

「………初めて来た、」

長瀬「お、マジで？笑、俺実は2回目なんだよね」

1回目の時にね、俺ここから佐々木さんのこと見たんだよ

そう言って、懐かしいなあって優しく微笑んだ

長瀬「6月の、確かあの日は練習時間が短かったから、水曜日だったかな」

部活終わりに何人かで屋上行ってみようぜってなって、ここで涼んでたら、学校から出て行く佐々木さんとメガネちゃんのこと見たんだよね、って

6月は、私が長瀬くんに一目惚れした月で

私と長瀬くんが話をしたのは7月なのに、どうして6月のことなんか

長瀬「その日より前の月曜日に、放課後見に来てたでしょ？バスケ。メガネちゃん見て、委員会同じ子だって思って、その時に隣にいる佐々木さんを初めて見て」

懐かしそうに目を細めながら、

確かその次の週ら辺かなあ、ここから見て、あ！放課後来てる2人だ～ってなった！、

俺目あんま良くないけどなんか分かったの、と笑った

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