教えて、結び方 2 (ページ17)

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環「一時期あった長瀬くん避け期また到来ってか」

「そうですね……」

朝から下駄箱に長瀬くんを見付けた途端、環ちゃんの腕を引っ張って影に身を潜めた

長瀬くんなんかチラチラ周り見てるよ絶対Aのこと探してるじゃん！という環ちゃんの声も聞こえない振りをして、長瀬くんの姿が見えなくなるまで待機をした

環「にしてもメールまで無視するとか、私もう長瀬くんがかわいそうで仕方ないよ」

「だってもうどうしたらいいか分かんないんだもん！」

"佐々木さん何で帰っちゃったの"

"大丈夫？無事帰れた？"

"明日話せない？"

"おはよ、今日時間あったら俺と話そ"

何も言わずに帰ってしまった私に怒ることも無く、心配のメールを送ってくれる長瀬くん

そんな長瀬くんからのメールを無視するなんて、私は物凄く最低だ

自覚はあるが、長瀬くんの優しいメールの文面を見て余計に胸が苦しくなる

「どうせ嘘ついてたことに呆れられるし佐々木さんのことそんな風に見たこと無かったって振られちゃうんだ！もう嫌だ嫌われるのも振られるのも怖いよどうしようあっイテッ！」

卑屈になってグチグチ言っていたら環ちゃんから強烈なパンチを喰らった

環「そうやって決めつけるの良くないって前にも言ったよね？長瀬くんがこうやって向き合ってくれようとしてるのに、Aが向き合わなくてどうすんの！あと、Aは何も悪いことしてないよ、だから大丈夫、どの道もし振られたって私がいるし、だから大丈夫なの！！」

環ちゃんから喝を貰い、グッと胸が熱くなる

「ぅ～～ぅ゛っ環ち゛ゃん！！」

私は環ちゃんが大好きだ、ぐしゃぐしゃの顔で環ちゃんに抱きついた

環「ちょっ！鼻水まで付けるのはなしだからね！？」

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