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織山「で？長瀬と何かあったの？」
「え何でそれっ」
織山「今日の海もつまんなそうだし、何かあったからかなって」
俺、感鋭いから、って笑う織山くん
何だか口が止まらなくって、夏祭りのことを話せるだけ話した
織山「長瀬に聞くしかないでしょ」
「そうだよね…」
織山「ビビってんでしょ、佐々木」
「そうだよ、ビビってるよ」
織山「佐々木がこれから長瀬とこうなりたいって言う理想があるなら、聞いた方が自分のためだと思う」
「……うん」
織山「頑張れ、大丈夫だよ」
言葉を交わしたのは今日が初めてだと言うのに、
何故かこの人の大丈夫なら大丈夫なんじゃないかと思えるくらい安心感があって
それはきっと、織山くんの綺麗な心がそう思わせてくれるんだ
信じても大丈夫だよって、そう思わせてくれる
「私頑張る、長瀬くんと話す！」
織山「ん、頑張れ」
「指切りしてもいい？」
織山「指切り？」
「うん、私が絶対長瀬くんに話聞くって言う約束。破ったら、針千本飲ーますって」
織山「重、笑、まあいいけど」
"指切りげんまん嘘ついたら針千本飲ーます、指切った"
私が声を出して言ったら織山くんも一緒になって言ってくれた
子供らしいことにも付き合ってくれて、やっぱり織山くんは素敵な人だった
今日海に来なかったらこんなに織山くんと話すことはなかっただろう思うと
海来てよかったなって思った
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作者名：na | 作成日時：2022年5月21日 18時
