教えて、結び方 (ページ46)

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「暑い……の垂れ死ぬ……」

照りつける日差しと人の多さ、全てがむさ苦しい

日焼けにビビってパーカーを羽織ってきたけど、それさえも暑苦しくて脱いじゃいたい

でも水着で海なんて来ることは初めてで、きっと誰も私の事なんて見ていないだろうけど周りの視線が気になってしまうものなのだ

だから脱ぎたくない

ぐぅ〜

環「えっ、Aもしかしてご飯」

「食べてない」

環「は！？もう2時だって言うのに！？」

起きてからずっとベッドにいた私だ、もちろん何も口にしていなかった

環「こんな暑さの中何も食べてないなんてリアルにの垂れ死ぬじゃん！海の家行くよ！」

環ちゃんに腕を引っ張られながら海の家に着く

環「何にする？」

「冷たくて美味しいものなら何でも……」

環「何じゃそれ」

じゃあ冷やし中華ね、と列に並び出す環ちゃんを見て思い出す

来る時にお財布を持ってくるのを忘れていた

「環ちゃんお金！ごめん忘れちゃったからあとで」

環「んも〜いいの！今日は私が連れ出してるんだから、私が払うの」

「いやでも」

環「うんって言って？冷やし中華2人分払うお金くらい余裕で持ってるんで大丈夫」

ね？ってピースする環ちゃんを見て、何だか泣きそうになった

「うん！ありがとう環ちゃん」

環「はーい、じゃあ並んでくるから席取っといて」

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