教えて、結び方 (ページ36)

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長瀬「...じゃあ貰う！佐々木さん、本当にありがとう！」

長瀬くんから感謝されてしまうだなんて、なんて気持ちのいいことなんだ

ゲーム機を取ったのは私だけど、きっと長瀬くんがサポートしてくれたお陰で取れたものだ

私と長瀬くんで取れたゲーム機だ

長瀬「ぃや…さ、このタイミング言うのおかしいかも知れないけど、佐々木さん浴衣めちゃくちゃ似合ってるなあって思ってた」

「ぇ.........」

長瀬「最初、俺なんか変だったよね？マジでごめん。その、マジで目見れなかった、なんか照れちゃって、...............可愛くて」

ポリポリと頭を掻きながら上目遣いをするかのような目で私を見ている長瀬くん

その、髪の毛編み込んでるやつ？もめっちゃ良いし、似合ってる！って付け足したその言葉も、

私の胸は高鳴る一方だ

長瀬くん絶対Aのことかわいいって思ってたよ、と環ちゃんの言葉が脳内再生される

環ちゃん.........思って貰えてたって、私

嬉し泣きしちゃいそうだよ

「.........ふふっ、ありがとう！」

今までで1番、本物の笑顔を向けれた気がした

渉くんは面白パーティーメガネ、環ちゃんは黒田光輝と犬種違いの犬のぬいぐるみ、と

まさかのみんな商品を獲得するという奇跡が起こった

渉くんは長瀬に掛けさせたらおもろそうだから、と面白パーティーメガネを選んだみたい

そして黒田光輝とほとんどお揃いの物を獲得した環ちゃん

しかし、環ちゃん曰く、

環『狙ってたやつの隣がこれだっただけで！間違い！こんなもの取る予定じゃなかったから』

だそう

環ちゃんったら、お揃いだね〜！やった〜！なんて喜んでるチャラついた黒田光輝をガン無視するんだから、本当に面白い子だ

「それにしても何なんだ黒田光輝」

環「いや、あんたら2人が最初にしおらしい雰囲気醸し出してた時になんか軽く自己紹介したんだけど、初っ端からあの人環ちゃんとか呼んできて、ボディータッチもして来て、ただの陽キャじゃないチャラ陽キャの黒田光輝なのよ、すんごい怖いわ」

「環ちゃんなんか気に入られてるよね？」

いや気のせい気のせい、と自分に言い聞かせるように言う環ちゃんに、申し訳ないがクスッと笑ってしまった

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