教えて、結び方 (ページ4)

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恋してる環ちゃんはすごい可愛くて、私も嬉しい気持ちになった

部活動が休みなのにやるなんて、すごい運動好きなんだろうなあここにいる人たち

私にはそんな体力ないわ

すごいなあなんて呑気に見ていた

そのとき、

"バサっ"

湧「ナイス長瀬〜！！」

「.........ぇ」

環「えぇ！すご！今すごいところから入ったね？スリーポイントってやつかな？.........A？」

瞬きも、呼吸も、

あれ、どうやってやるんだっけ

私の目線の先にはくしゃっと笑うその人がいて

目が離せない、きっと釘付けってこういうことなんだろうなあ

環「A？どうしたの？」

「ヤバい.........私、あの人のこと好きになっちゃった、かも」

環「え！？」

大声で驚いた環ちゃんは慌てて私の腕を引っ張りしゃがみ込んだ

環「あ、危ない湧先輩たちに見られるところだった。えっ、え、Aが.........恋？」

「こんな気持ち始めてすぎて、じ、自分でもよく分からない」

私と環ちゃんの付き合いは中学からだった

環ちゃんは所謂恋多き女子、それと反対に全く恋を知らない私

環ちゃんに出会う前の小学校時代もときめく人は現れず、

環ちゃんに出会ってからも一切そういうことはなかったのだ

"好きになるということ"

今の気持ちは、この前ネットでそう調べたときに出てきたことと当てはまっていた

「私、好きだ、あの人のこと。かっこよかった、ときめいてる！」

環「A.........！！嬉しい！！」

ガバッ！と効果音が付きそうな勢いで私にハグをする環ちゃん

心がずっと踊ってるみたいにバクバクしてて

謎の高揚感と、胸がキューってしめつけられる感じと

もっとあの人のこと見たくて、知りたくて、声が聞きたくて

めちゃめちゃ恋、してる、私

「......いや、でも、待って、誰？あの人」

環「えっ！？知らないの？！」

「えっ、知ってるの環ちゃん！？」

環「知ってるも何も、隣のクラスの長瀬結星だよ！！」

「と、隣のクラス！？」

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