教えて、結び方 (ページ27)

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期末テストも終わり、今は夏休み真っ只中

あれから私は毎週木曜日にダンス部を覗くようになっていた

心臓バクバクな状態で環ちゃんに着いてきてもらい、ダンスをしてる長瀬くんを見たら心臓のバクバクが最上級までいった

長瀬くんはブレイクダンスが得意らしく、体を床につけてグルグルっと回るすごいことが出来ちゃう人だった

しなやかでキレのある長瀬くんのダンスは、癖になって私の心を満たしてくれる

また1つ、好きなものが増えた

見学に来てる私に目配せやお手振り、

休憩中に話しかけに来てくれたりなど

ファンサも大量発生だ

夏休み前の最後の練習の日、

長瀬『最後まで残っててくれない？』

その言葉通り最後まで残っていたら、なんと一緒に帰ることが出来た

帰りの方向が違う私を家まで送っていってくれた

要するに、長瀬くんは私の家を知っているということだ

いや、そこだけど、そこじゃない

私めちゃくちゃ青春出来てるな

いつまでも長瀬くんに対してのドキドキは止まらないけど、長瀬くんの人柄によって前よりは上手く喋れてることも多いと思う

だけど、1つ問題がある

話の7割が深田先輩のこと、ということだ

分かってる、早く言わなければならないのに

長瀬くんとお話出来てるこの時間が大好き、そう思えば思うほど、本当のことを打ち明けるタイミングが分からないのだ

でも本当に、夏休み中に絶対言うんだ

.........あの日の帰り道、私のことを家まで送ってくれた長瀬くんが

長瀬『夏休み、良かったら予定合わせて遊ぼ！』

って、言ってくれたから

絶対に絶対に言うんだ！！！

「あぁ〜！！！！！！！！！！！」

母「A！！！うるさい！！！」

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