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長瀬「深田、見つけた？」
「えっ......あ、あぁ〜！う、うん、見たよ」
長瀬「いや〜深田ムカつくほどイケメンだからな〜！顔だけじゃなくって運動神経もすっごいし、その上悔しいくらいに性格もめっちゃ良いのよ。本当羨ましいくらい笑」
ハハッ、て自嘲気味に笑う長瀬くんの表情は何だか少し切ない気がした
そんなこと、ないよ
喉まで出てるその言葉は口には出せなくて
誤解を解こうと思っているのに、自分の気持ちが伝わってしまうのが怖い
これだけで好きがバレる訳じゃないのに、恋の経験が未知な私には大きな壁に感じてしまう
って、めちゃくちゃマイナス思考じゃん私
長瀬「どうする？朝練終わるまで待ってる？」
「えっ！？いや！いやいやいや大丈夫！」
長瀬「そ？俺も一緒に待とうかなって思ったんだけど」
えぇ...長瀬くんと2人きりの待ち時間.........心臓が持つか分からないけど幸せな空間すぎでしょうよ
いやいやいやダメだ！待ってたら深田先輩と話す世界線に突入しちゃう！それだけは避けなければ！
長瀬くんとの時間を犠牲にしなければならない時もあるんだ...！
「...大丈夫！本当に！もう教室行くね」
長瀬「そっか、分かった」
歩き出す長瀬くんの背中を見つめて悲しくなる
自分で決めた判断なんだ！仕方ないだろ！泣
あ、バイバイくらい言えばよかった...
長瀬「ん？佐々木さんどうしたの？行かないの？」
突然クルっと後ろを振り返り私を見つめる長瀬くん
「.........へぇ？」
長瀬「教室！早く行こうよ！」
.........長瀬くんと一緒に下駄箱通って階段上って教室レッツラゴーってこと？一緒に？
いいんですか...！！！
「いっ！行きます！！！」
長瀬「ん、行こ！笑」
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作者名：na | 作成日時：2022年5月21日 18時
