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長瀬「......マジで？そっか、佐々木さんの気になってる人って深田だったんだ」
「ふ、深田？」
長瀬「えっ、もしかして名前まだ知らなかった？深田竜生って言って、2年のサッカー部だよ」
2年.........まさかの先輩？
いつも長瀬くんも楽しそうにわちゃわちゃしてたイメージだし、長瀬くんだってタメ口使ってた気が、
今も深田って
「先輩、なんですか？」
長瀬「うん。あ、俺が呼び捨てで呼んでるのは、小学校から高校までずーっと一緒で、昔から仲良かったんだよね。だから呼び捨てだしタメで話してる！」
「...そーなんだ」
へぇそっかあ
じゃあ長瀬くんにとっては幼なじみ的な存在になるのかな？
いいなあ長瀬くんの幼なじみ
サッカー部...そっか、深田先輩もバスケ部じゃないのか
そうだ、結局長瀬くんは何部なんだ、気になる、聞きたい
「.........ぁっ」
長瀬「よし！俺佐々木さんに協力したい！」
「えっ」
長瀬「深田とは結構仲良いし、俺経由で深田と話せるように」
「ちょちょちょえっ何で！？」
長瀬「え？だって佐々木さん深田気になってるって。いつも話したそうな顔で見てたな〜って気がしてたからさ」
「あっ、えっとそ、それは！」
長瀬「図書室で出会ったのも運命だと思うし、よかったらお手伝いさせて！」
「えぇ...」
キラキラ眩しい瞳で私の目を見つめる長瀬くん
困り眉で、私にお願いごとをしている
いやいやいやそれとこれとは違うでしょ！佐々木！
いや、でも、
可愛すぎるよ長瀬くん...
「.........はい」
長瀬「本当に！？やったあ！」
「えっ！？」
長瀬「よし、じゃあ早速俺と連絡先交換しよ！深田の情報とかすぐに伝えられるように！」
「えぇ！？」
長瀬「QR出して！」
そっからは、本当に一切記憶がない
気が付いたら、またね佐々木さん！って手をヒラヒラさせながら図書室を出ていった長瀬くんの姿が見えた
デジャヴ？いや？あの時より確実にヤバいことは確かだ
手元のスマホを見てみたら、連絡先に"結星"と名前が書かれていた
ボッ、と顔が赤くなるのが分かった
「連絡先、交換しちゃったよ」
って、それより、
「深田先輩気になってねえし............！どうしよう〜！！！！！」
恋は、思わぬ方向へと進んでいってしまった
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作者名：na | 作成日時：2022年5月21日 18時
