I love you の訳し方。 Kento.N (ページ31)

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中藤「佐伯Aちゃん、だよね？」

「.........は、い.....」

いつもは遠くから眺めてるだけだったから、こんな近くで中藤先輩を見たことはないし、

それどころか、声すら聞いたこともなくて........。

だからこのときは、中藤先輩ってこんな声なんだなぁ、ってそんなことしか考えてなかった。

だからだと思う。

中藤「良かったら.......俺と友達になってくんない？」

「はい.......。.........はい？」

周りのことなんて視界に入ってなくて。

せっかく、あの人と初めて学内で会えていたかもしれないのに。

今の私には周囲に気を配る余裕なんてなかったから。

中藤「あ、今はいって言った。笑
　もう取り消せないよ～」

「いや、あの、友達って........」

ゆい「よろしくお願いします！私、Aの一番の友達の、深山(みやま)ゆいです！！」

中藤「よろしく。笑」

「なッ........」

何が「一番の友達」だ！？

っていうかさっきまでの興味なさそうな顔はどこへ行った？？

そして中藤先輩は、あろうことか私の隣りの椅子に座って、

もはや私は、完全にあなたのことが見えなくなってしまった。いや、そのことにすら気づいてなかったんだけど。

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