I love you の訳し方。 Kento.N (ページ2)

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大学に入学して２年。

近いとも遠いとも言えないところに住んでいた私は、家から電車で片道１時間くらいかけて通学していた。

もともと私の通う大学は、都内に複数のキャンパスがあって、私の在籍している学部は、３年から都心のキャンパスに通うことになっているのだ。

実家から電車で、片道２時間半。さすがにキツい。

だから、その最寄駅から５駅分くらい離れた近くのアパートを借りよう、という話になるのはごく自然なことだった。

家賃も都心にしては安い方で、幸い、両親ともに働いており、仕送りも送ってくれる。

.........ということで私はこの中途半端な時期に、大人への階段を一つ上ることになったのだ。

ゆい「......それにしてもさ、絶対おかしいでしょ。引っ越し屋にお金払うのヤダからって全部一人でやっちゃうとか.......ありえない。」

「だってさ、私、人よりものとか少ないほうだし......」

ゆい「どこが！？あんなに本ばっかり並べて、ここは図書館か！って思ったくらいの部屋だったじゃない、あんたの実家！」

「いや、あれ全部はさすがに持ってきてないよ？ごく一部で......」

ゆい「何冊？」

「........ダンボール、３箱くらい？笑」

ニコッと笑いながら箸を持っていない方の指を３本立てると、ゆいがその手を思いっきり握る。

「あ～！イタイイタイ！」

ゆい「どこがほんの一部なのよ！！ありえない。もう本と結婚でもすればいいのに」

「........できることならしたいくらい。」

あながち嘘でもなかったり。笑

みなさんお気づきの通り、このまったく大学生らしくない全身に走る筋肉痛の原因は、引っ越しにあったのでした。

ゆい「.......まぁでも、とりあえずあんたの部屋には行ってあげるから、ほら、合鍵よこしな」

「ゆいちゃーん！(ハート)」

あ、ダメだ、やっぱり肩、上がんない。笑

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