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〜108〜 ページ10

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電車で最寄りの駅まで帰る途中もずっと紫耀くんが

あの女の人を切なそうな顔で見つめている顔ばかり

頭から離れなくて、ボーッとしたまま最寄りの駅について。




何も考えず電車に乗ってた時は気付かなかったけど

外に出たら大粒の雨が降ってて、雨に濡れるなんて

気にもしないで雨の中をトボトボと歩いた。









パレードはこの間見たから、なんて強がって言ったけど



『紫耀くんと一緒に見なきゃなんの意味もないんだよ…。』




そう心の中の声を口を出した途端抑えていた感情が

一気に涙になって溢れだした。







ずっと下を向いて歩いてたら急に雨に打たれる

感覚がなくなって顔を上げると廉くんが傘をさしてくれていた。







『廉くん、どうして…?』







廉「紫耀が、Aちゃんだけ先帰ることになったけど

雨降って来て、傘持ってなかったと思うから

迎えに行ってやってって言われてな…。」







『そっか…。』





こんな時まで紫耀くんは優しくて、その優しさに

胸がどうしようもない位苦しくなって、また更に涙が溢れる。





廉「ほらここ、座れる…?」





廉くんはすぐ近くの屋根のある公園のベンチに

座らせてくれて、なにがあったか聞かずに

泣き止むまでずっと私の背中をさすってくれてた。





『廉くんごめんね…

そろそろ帰らなきゃだね…。』







廉「無理せんでええんやで?

なにがあったかはAちゃんが言ってくれるまで

俺はなんも聞かへん。


でも紫耀となにかあったのは確かやろ…?


今紫耀のいる家に帰りずらいやろうし

今日は自分の家帰ったほうがええんちゃう…?

俺送って行くし。」







『ううん、大丈夫。

紫耀くんも家に帰って私が居なかったら変な風に

思うかもしれないし、逃げたくないしさ。』







廉「分かった。なら帰ろっか。

このままここに居ったら風邪引いたらあかんし。」





家に帰って海ちゃんに気付かないように真っ先に

お風呂に入って湯船につかっても


『はあ…』


また紫耀くんがあの女の人を見つめる切ない顔

ばかり思い出してしまっていた。

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待ってます。 - 更新してくださりませぬかぁぁぁ。 (2020年7月28日 1時) (レス) id: e275d21f2e (このIDを非表示/違反報告)
#Love(プロフ) - 続きが読みたいです!更新楽しみに待ってます (2020年4月19日 11時) (レス) id: 6a06178345 (このIDを非表示/違反報告)
ユズ(プロフ) - 続きが気になります!更新楽しみに待ってます! (2019年9月18日 19時) (レス) id: 745b19dd2a (このIDを非表示/違反報告)
キンプリらぶち - 続き待ってます!更新頑張ってください! (2019年2月28日 23時) (レス) id: 0a0d5b315d (このIDを非表示/違反報告)
nana ARASHI(プロフ) - このお話の続きすっごい気になります!!更新頑張ってください!! (2018年1月10日 20時) (レス) id: fc35bbfef4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆめ | 作成日時:2017年6月26日 17時

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