愛を知らない君へ3〜Sho〜

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お風呂からあがってベットの中に入っても中々

寝付けなくて、起き上がってなにか温かい物でも飲もう。



そう思い立って部屋を出ようとすると丁度ドアを

ノックする音が聞こえて、ドアを開けると申し訳

なさそうな顔をした紫耀くんが居て。



紫「あの、今日はホンマにごめん」



深々と頭を下げる紫耀くんに



『ううん、全然大丈夫だよ。

今日の事はもう全然気にしてないから。』



そう言うとホッとした顔をして



紫「良かったー！」



なんてくしゃっとした笑顔を向けてくれて

その顔を見て胸がズキズキと痛んだ。




紫「この借りは今度絶対埋め合わせするから！」







『もういいよ』







紫「え…？」







『ほら、私と２人で出掛けたらあの女の人が悲しむでしょ…？』







紫「…そうやな。」







『だからまた今度は海ちゃんとかも

連れてみんなで行こう？

じゃあ、私眠たくなったからもう寝るね、おやすみ！』


そう言って半ば強引に紫耀くんを部屋から追い出した。








「そうやな」


ってことはあの女の人と付き合ってるってこと…？


あんな空気だったのに、あの後上手くいったってこと…？


そう考えると、また泣きそうになった。









そもそもこんな遅い時間まであの女の人と一緒にいたの…？





あの人、紫耀くんのなんなの…？





聞きたいことは山程あるのに、何も聞けなかった。

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