愛を知らない君へ3〜Sho〜

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『ただいまー！』






廉くんと一緒に家に帰ると


海「Aー！！」


私に勢い良く抱き着いてくる海ちゃん。







『海ちゃんどうしたの！？』







海「どうしたの！？じゃないよっ！

廉から今日はAちゃん俺が借りるからってメール

来てて心配して何回もメールしたのにA全然

返してくれないんだもん！」







『え、ウソ！？』




海ちゃんを優しく離し、携帯を見ると鬼のように

入ってる海ちゃんからのメールと電話。




『ごめん海ちゃん。

全然携帯見てなくて気付かなかった！ごめんね？』







海「もう！すっごい心配したんだからね！

家出る前の様子も少し変だったから…。


でもちゃんと帰って来てくれて良かったー！

廉になにもされてない！？」







廉「やから海人はなんで俺をそんなに疑うねん！

なにもしてへんから！」







『そうだよ！

廉くんのお陰ですごく楽しかったの。

だから海ちゃんが心配するようなことは何もないよ！』







海「ならいいんだけどさっ！」



その後も半信半疑な海ちゃんの疑いをなんとか

晴らして、今度は海ちゃんも一緒に遊びに連れて

行くっていう約束で渋々納得してくれた。









ベットに寝っ転がって今日のことを思い返すと

自然と笑みが溢れた。



あんなに心から子供みたいに純粋にはしゃいだのっていつぶりだろう。


そう思える位、私にとっては夢の時間だった。

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