〜55〜 ページ7
『ぷっ…』
紫「何笑ってんねん」
『だって紫耀くんが花束って…
あまりにも似合わないから！』
紫「ほんまに失礼な女やな
持って帰るわ。」
『いやいや、飾るって！
ありがとう。』
そう言うと心なしか少し笑ってくれたような気がして
胸がきゅーっと締め付けられる。
紫「おばあちゃん、気持ちよさそうに寝てるな。」
『実はね倒れてからずっと寝たきりなんだ。』
紫「じゃあいつ退院なるかまだ分かれへんの…？」
『うん…。』
紫「そうなんや…。」
『そんな深刻な顔しないでよ！
案外すぐ目覚ましてくれるかもしれないしさ！』
紫「そうやな…。
あのさ、良かったらなんやけどお前
うちに来おへん…？」
『え、それって…？』
紫「別に深い意味はないねん。
ただ明後日から海人も帰って来るし、この間
話した通り海人にはきちんとしたメシを
作ってくれる人が必要やし、おばあちゃんが
退院できるまででええ。
それにお前も家に帰って一人よりかはええかなって思って…。』
『いいの…？』
紫「ええよ。その方が海人も喜ぶやろうし。」
『ありがとうっ！』
きっと紫耀くんは私が寂しいって思ってる事
気付いてくれてそう言ってくれてたのかな？
そんな事を想うのは本当に自意識過剰かも
しれないけど紫耀くんのさりげない優しさが
本当に嬉しくて、私はまた紫耀くんのことが
好きだと実感する。
紫「廉と海人には俺から言っとくから
荷物まとめといてな。」
『うん！』
なんだか楽しくなりそうだなーなんて、
この時はそう思ってただ浮かれていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1183人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葵(プロフ) - パスワード付きの話を読みたいです。教えて頂けますか？ (2017年7月30日 16時) (
レス) id: 83c0a9f426 (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - 更新楽しみにしています！とても面白く、読むのが楽しみです！！ (2017年6月20日 22時) (レス) id: 037b178ac3 (このIDを非表示/違反報告)
にーの(プロフ) - ニノ担だけど、最近紫耀にハマってます！めちゃくちゃ更新楽しみにしてます！ (2017年6月5日 22時) (レス) id: bf3ab7d420 (このIDを非表示/違反報告)
ぴらのん(プロフ) - 更新頑張ってください！！ (2017年6月5日 18時) (レス) id: 2fcbeb3858 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆめ
| 作成日時：2017年6月4日 10時
