〜77〜 ページ29
〜紫耀side〜
昨日あの女が熱出してだるそうな姿見たら
気づいたら抱っこして部屋に運んでた。
廉と海人が風邪引いた時にいつも作るおかゆを
作ってやったら、嬉しそうに食べてる姿を見て
また胸が痛いくらいに締め付けられた。
次の朝起きると身体がだるくてボーっとして
そのまま何もする気になれずにベットに横に
なってたら、気づいたら夜になってて
こんな状況でも何か食べなあかんと思って
起き上がろうとした時タイミングが良いのか
悪いのか、あの女が俺の部屋に来た。
そこからの記憶はなくて、起きたらあの女が
俺のベットの前でうずくまって寝てた。
昨日と変わらない可愛い寝顔を見ると
身体のだるさなんて忘れてしまいそうになる。
そのまま寝てて、また風邪をぶり返したらあかん。
そう思って俺の毛布をあの女にかけてやろうとした瞬間
気配に気付いたの起きてしまった。
『んっ…あれ紫耀くん起きてたんだ…。』
紫「うん、俺全然記憶ないねんけど、もしかして倒れたん…？」
『そうだよ。
部屋出ようとしたらいきなり大きな音がして
振り返ったら紫耀くんが倒れてるからビックリしたんだよ！
でもまだ少ししか寝てないし、熱も下がってないと
思うからゆっくり寝た方がいいよ。
あっ！冷えピタ変えないとね。
冷蔵庫で冷やしてたの取ってくるからちょっと待ってて！』
そう言って部屋を出て行こうとしたアイツの手を
掴み、強引にベットの中に入れ俺の腕の中に閉じ込める。
『紫耀くん、どうしたの…？』
紫「どこにも行ったらあかん。
今はこうさせてて…。」
風邪をひいてるせいか、自分でも驚く程素直に言えてたと思う。
『うん、分かった。
私はずっとここに居るから大丈夫だよ。』
そう言ったあの女をぎゅっと抱きしめた。
最初の頃、強引にベットの中に引き寄せた時は
泣きながら拒絶してたのに今は素直に俺の腕の中に
居てくれてて、それだけですごく嬉しい。
紫「こうしてたらお前にまた風邪映るかもな」
『いいよ。
紫耀くんの風邪ならって…
私何言ってんだろう。』
そう言う女に、つい喉の奥まで
《好き》
という言葉がでかけて、その思いをかき消すように
俺はまたアイツを強く抱き締めた。
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葵(プロフ) - パスワード付きの話を読みたいです。教えて頂けますか？ (2017年7月30日 16時) (
レス) id: 83c0a9f426 (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - 更新楽しみにしています！とても面白く、読むのが楽しみです！！ (2017年6月20日 22時) (レス) id: 037b178ac3 (このIDを非表示/違反報告)
にーの(プロフ) - ニノ担だけど、最近紫耀にハマってます！めちゃくちゃ更新楽しみにしてます！ (2017年6月5日 22時) (レス) id: bf3ab7d420 (このIDを非表示/違反報告)
ぴらのん(プロフ) - 更新頑張ってください！！ (2017年6月5日 18時) (レス) id: 2fcbeb3858 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめ
| 作成日時：2017年6月4日 10時
