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昨日の紫耀くんとの出来事が頭から離れなくて、
ぼーっとしてたらあっという間にお昼休みになってて。
４時間目の終礼のチャイムが鳴った瞬間、
キャーという悲鳴まじりの歓声にクラスの
女の子達が一斉に窓側に集まった。
『ねぇ、これ何事！？』
理「久しぶりに来たんだよ、冷酷王子がね。」
『冷酷王子！？』
理「…ちょっと来て！」
腕を引かれ、群がる女の子達の後ろから
一生懸命背伸びをして窓の外を覗くと
中庭を歩く紫耀くんが居た。
『冷酷王子ってあの人のこと…？』
理「そうだよ。
一切笑わない、まるで感情が全くない王子様。
そのくせ女遊びは激しいんだけど、決して優しくしてくれる訳じゃなくて
散々遊んで飽きたら捨てる最低な奴。
だけど容姿はとんでもなく良いから冷酷王子って呼ばれてるの。」
『そうなんだ…。』
理子ちゃんからそう聞いて、昨日のことを思い出して妙に納得してる自分がいて。
『でもそんなあだ名つけられてるとは思えない程人気なんだね。』
理「当たり前じゃん！
冷酷といえども王子って呼ぶにはピッタリの容姿だよ。
成績も優秀だし、運動神経も抜群だし、非の打ち所がないでしょ！？
だからみんな遊ばれてもいいから相手にしてほしいってそう思うんだよ…。」
神「なに！？お前もそう思っちゃってるわけ！？」
いつの間にか、すぐ後ろに居た勇太くんが少し興奮気味に理子ちゃんに問いかける。
理「そんな訳ないじゃん。
私には勇太が居てくれたらそれで充分だもん。」
神「良かったー！」
そう言って理子ちゃんの頭を優しく撫で笑い合ってる２人を見て、私もいつかこんな風に
誰かのことを想い、想われる日がきたらいいなーなんてぼんやりと思ってた。
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ゆめ(プロフ) - キルヒアイス。さん» コメントありがとうございます！楽しみにしてると言っていただけて嬉しいです！これからも頑張って書きますので楽しみにしてて下さいね！ (2017年6月4日 13時) (
レス) id: 9d337fe0f7 (このIDを非表示/違反報告)
キルヒアイス。(プロフ) - いつも読ませていただいています！めちゃくちゃ面白くてドキドキして毎回楽しみにしてます(o･v･)♪ (2017年6月1日 22時) (レス) id: afbf9bfef5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめ
| 作成日時：2017年5月11日 20時
