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〜9〜 ページ9

海ちゃんがまた眠りについたのを確認して、部屋を出て帰ろうとすると


「なんで!?もう会えないの!?」


少しだけ開いた部屋の扉から聞こえてくる女の人の大きな涙まじりの怒鳴り声。


紫「理由なんてねーよ

もうお前に飽きたんだよ。」



「そんな…

なんでも言うこと聞くからっ

もう会わないなんて言わないでっ…!」



紫「しつけー女は嫌いなんだよ

分かったならとっとと帰れ。」


紫耀くんがそう言ってからすぐ、女の人がドタドタと走って家を出て行った。




初めて見る修羅場に私の足は動かなくなって、空きっ放しになった部屋の扉から

うずくまる紫耀くんを眺めてた。


その顔はあまりにも辛て、悲しい顔をしてて私は引き寄せられるように足が動いてた。








〜紫耀side〜


「なんで!?

なんでもう会えないの!?」


部屋に響く女の涙交じりの声。




紫「理由なんてねーよ

お前に飽きたんだよ。」



「なんでも言うこと聞くから。」



そう言ってすがりついて泣き叫ぶ女。

見てるだけで吐き気がしてくる。


女の涙は武器だなんて言うけど、俺は女の涙がこの世の中で一番嫌いや。



紫「しつけー女だな、分かったならとっとと帰れ。」



女の顔を一瞬も見ずに言う俺にもう無理だと思ったのか

走って出て行った。




紫「はぁ…」


大きなため息をついたとき、


『悲しい顔してる…』


温かい小さな手が頬に触れた。





そいつが海人の女だと分かった瞬間その手を掴んで、思いっきりベッドに押し倒す。



ベットに押し倒すと、あんなに優しい顔ばかりしてたその女は

一瞬ビックリした顔をしてからすぐ俺を軽蔑するように睨みつけた。




こんなに反発的な目をされたのは初めてで

俺を受け入れないことにムカついて

無理やり手を抑えつけ、強引に口を塞いだ。




普通の女ならこんな状況でも喜んで舌を絡めてくるけど、その女は

俺を思いっきり突き飛ばし


『最低っ…』


頬を思いっきり叩いて、大きな瞳を涙でいっぱいにして走って出て行った。









廉「へー珍しいな。

紫耀があんなことされるなんて面白いモン見てもうたなー。」



紫「うるせーよ。」



俺は壁を思いっきり殴った。





今までどんな女でも顔を見つめて、少し甘い言葉を囁けば

簡単に堕ちた。



自分で言うのもおかしいけど、人並み以上の顔に産まれた俺は

昔からよくモテていて、


こんな風に拒絶されたのは初めてだった。

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ゆめ(プロフ) - キルヒアイス。さん» コメントありがとうございます!楽しみにしてると言っていただけて嬉しいです!これからも頑張って書きますので楽しみにしてて下さいね! (2017年6月4日 13時) (レス) id: 9d337fe0f7 (このIDを非表示/違反報告)
キルヒアイス。(プロフ) - いつも読ませていただいています!めちゃくちゃ面白くてドキドキして毎回楽しみにしてます(o・v・)♪ (2017年6月1日 22時) (レス) id: afbf9bfef5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆめ | 作成日時:2017年5月11日 20時

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