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『先生なにしてるの…?』
「しーっ!」
5時間目が終わり、保健室に居る海ちゃんの
様子を見に行くと先生がベットの中に隠れてて
私が声をかけると慌てて口を塞がれた。
「明日の準備してるの。」
『明日何かあるんですか!?』
「え、中島さん知らないの…?
明日は海人くんの誕生日よ。」
『そうなんですか!?
海ちゃん自分のことあんまり話たがらないから。』
「そう。
私ね、色んなお花を育てるのが趣味でね
これカルミアっていう花なんだけど、
カルミアは開花すると、ピンク色の花で周りを
パッと明るく染めてくれるの。
私ねこの花を見ているだけで、笑顔がいっぱい
溢れてくるんだけど、そのイメージが海人くんに
ぴったりだなーって思ってね。
海人くんには笑顔を忘れずにこれからも
周りの人をパッと明るくしてほしいなっていう
願いをこめてささやかだけど明日プレゼントしてあげようと思ってるの。」
『海ちゃん絶対喜びますよ!
私も何かしてあげたいですけど、
何がほしいか分からないし…。』
「あるんじゃない…?
中島さんにしか出来ないようなこと。」
『私にしかできないこと…?
あっ!料理作ってあげようかなあ。
両親は居ないって言ってたし、紫耀くんと廉くんも
そんなに料理は出来ないだろうから…。
でも、そんなんで喜んでくれますかね!?』
「それこそ絶対喜んでくれるわよ。
ほら、お昼休みなら家庭科室誰も使わないし
先生に頼んで貸してもらえるようにするから」
『本当ですか!?
ありがとうございます!』
この時の私は何の食べ物を作ろうか。
海ちゃんは何を作ったら喜んでくれるだろうか。
そんな事を考えて浮かれてて、陰でこの会話を
聞いてる人がいるなんて思いもしなかった。
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ゆめ(プロフ) - キルヒアイス。さん» コメントありがとうございます!楽しみにしてると言っていただけて嬉しいです!これからも頑張って書きますので楽しみにしてて下さいね! (2017年6月4日 13時) (レス) id: 9d337fe0f7 (このIDを非表示/違反報告)
キルヒアイス。(プロフ) - いつも読ませていただいています!めちゃくちゃ面白くてドキドキして毎回楽しみにしてます(o・v・)♪ (2017年6月1日 22時) (レス) id: afbf9bfef5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆめ | 作成日時:2017年5月11日 20時