愛を知らない君へ〜Sho〜

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理「Aちゃん！いつの間に廉くんと仲良くなってたの！？」



教室に戻ると、走って駆け寄ってくる理子ちゃん。



『いや、海ちゃんが早退した日があったでしょ！？

その時家まで連れて帰ってあげて…それで家で顔合わせたくらいだよ。』




理「なんだそういうことだったんだー！

てっきり廉くんの女にでもなったのかと思っちゃったよ。」




『そんな訳ないじゃんっ！』




理「で、何の話だったの…？」




『海ちゃんが休みの日はこれから出来ればノートとっといてって。』




理「そういうことか。

まぁ、廉くんには気を付けなよ？」




『どうして…？』




理「紫耀くんと同じ位、女遊びが激しいからだよ。


紫耀くんみたいに冷たい訳じゃなくて、優しいんだけど、その優しさが残酷で。


優しくされてた分、飽きて捨てられた時の悲しさといったら、想像するだけで悲しくなっちゃうもん。


廉くんも劣らない位、容姿が良いからそれでもって思ってる子が多いのが現実だからね。」




『そうなんだ…。』








理「実はね、この間海人くんとは仲良くしない方がいいって言ったじゃん…？


それは海人くんがあの２人の弟だからだよ。




海人くんはあの２人と違って決して女遊びはしないし、大人しいし、真面目だと思う。

それ所か、女の子と話した所見たことないって位、必要以上女の子とは関わらないし

決して仲良くなることはないって有名だったの。




だからAちゃんと仲良く話してるの見てビックリしてさ。


今まで海人くんを密かに狙ってた子とか、海人くんを利用して２人に近づこうとか考えてるんじゃないかとか。


海人くんと仲良しなんて何かあの３兄弟と特別な関係なんじゃないかって色々思われて


Aが嫌な目に合うんじゃないかって心配で…。」





『海ちゃんとは本当に友達だし、廉くんはまだしも

紫耀くんには目の敵にされてるし、あの２人とどうにかなりたいなんて

思ってないから大丈夫だよ。』




理「ならいいんだけど…

もし何かされたりしたら私にちゃんと言うんだよ…？」




『うん、ありがとう。』






まだ出逢って数日だけど、理子ちゃんと友達になれて良かったって思った。

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