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「A…、よかった」
「GPS付けたの…？嫌、流石に辞めて。本当に怖いから」
「は？いや違うから…さっき、たまたま見かけて」
「本当に…？それ、信じていいの？」
「当たり前！そんな過激な事しないから」
突然現れたテヒョンが怖くて、私は質問を繰り返す。
若干息を切らして、焦り気味に言うテヒョンは多分嘘をついてる訳じゃなさそうだった。だけど何で？デパートからここまでそこまで距離がある訳じゃないのに、一体どこで私を見かけたって言うんだろう。
「あなた、どこで何をしてたの？」
「…その辺で、バイト」
「…」
「本当だって。そのうち連れて行ってあげる」
だいぶ怪しいけど、もう疑う気力すら起きないようだった。会話もめんどくさくて、テヒョンの返事をする前に勝手に歩き始める。テヒョンは構わずついてきて、私に話しかけた。
「仕事中だから連絡しないでって、さっき言ってたよね？」
「…もう終わったの」
「まだ昼の2時だけど」
「言わなきゃ、駄目なの？」
誤魔化さずにはっきりとそう言った。するとテヒョンは少しの間黙り込んで、私の名前を呼んだ。顔を見ずに何？と問うと、こっち見てと手を引かれて。
「バーで見た時より、ずっとずっと寂しくて、悲しい表情してた」
「…」
「その表情も愛おしいけど、Aが悲しんでるなら嫌だ」
…この人は酷い。
失恋後だと知っているくせに、めちゃくちゃに優しくしてきて。人の弱みにつけこんでいるのと同じ。こんなにも簡単に心が揺さぶられるって言うのに。
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皐月(プロフ) - ふうかさん» ありがとうございます！とても嬉しいです。頑張りますね〜！ (2020年4月26日 17時) (
レス) id: 772b5876ce (このIDを非表示/違反報告)
ふうか(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいー！！続き気になるぅぅ！！！更新頑張ってください！ (2020年4月26日 3時) (レス) id: 04eef8f35f (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - ちみちゃんさん» 本当ですか…とても嬉しいです！ありがとうございます^^ (2020年4月24日 20時) (レス) id: 8b3223e05a (このIDを非表示/違反報告)
ちみちゃん(プロフ) - すっごく面白いです！応援してます(^^) (2020年4月24日 13時) (レス) id: 4ec844406e (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - パンダパンダさん» ありがとうございます！とても嬉しいです… (2020年4月23日 15時) (レス) id: 8b3223e05a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：皐月 | 作成日時：2020年4月22日 19時
