狗巻棘の犬

犬８匹 ページ9

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数十分ぐらい棘くん棘くんとスリスリしていた



「…離れて」

『ｳｯ』



ずっと抱きついていたかったけど、

棘くんに言われちゃ離れるしかない…


式神達もキューン…と寂しそうに棘くんから離れる



「…ご飯」

『あ!ごめんなさい!』



そう言われた私はパパッと準備を済ませて、
棘くんと食堂へ向かった




「なんだ棘、遅かったな」

「ご飯せっかく棘の分も持ってきたのに冷めちまったぞ〜」

「すじこ…」


そう棘くんに話しかけたのは、切れ目の綺麗な女の人とジャイアントパンダさん



『わ、私のせいなんです!はい、棘くんはこっちの暖かい方食べてくださいね！！』

「しゃ、しゃけ…」



そう言って無理やり私のご飯と棘くんのご飯を入れ替えて、もぐっとご飯を口に入れる

冷や飯は苦手じゃないけどホカホカご飯が最強なんだ

だから棘くんには暖かい方食べてほしい！




「お前が棘の従者の狗又か?」


『!』




私はせっせとご飯を口に詰めていたので

コクコクッと首を振って答えた



「ククッ、別に急かしちゃねーよ、ほら、水飲みな」


『(か、かっこいい…！！)』



貰った水をゴクゴクッと喉に通してから


『はいっ、棘くんの従者の狗又Aです！』


『棘くんの犬です！！』




と言えば



「「ブハッ！！」」


「ンッ“！？」


『あてっ、』




また棘くんにチョップされた

…地味に痛いけど優しい！！








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