慈しい姉３

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炭「この鬼の頸は柔らかすぎて斬れない！！相当な速度かもしくは、複数の方向から斬らなくちゃ駄目だ！！」

伊(炭治郎の方にも帯が向かって攻撃がほんの…ほんの僅か緩んだような…気がする！！そう思うことにする！！)ムギィ

伊「複数の方向なら二刀流の俺様に任せておけコラァ！！三人なら勝てるぜェェェイ！！」

炭「わかった！！善逸、伊之助を守ろう！！」

善「よし！！」

獣の呼吸 捌ノ型 爆裂猛進！！

水の呼吸 参ノ型 流流舞い！！

雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃・八連！！

伊「ウォオオオ！！ぬぅうああ！！」

堕(コイツ！！防御を一切せず直進のみに集中してる！！)

伊「今度は決めるぜ！！陸ノ牙！！」

堕(斬れないわよ。斬れるわけない。こんなガタガタの刃で…)バキャ

乱杭咬み！！

堕「…！！」

炭「やった伊之助！！」

伊「頸 頸 頸！！くっつけらんねぇように、持って遠くへ走るぞ！！」

伊「ぬおぉおおおおおお！！」ドトドドド

伊「とりあえず俺は頸持って逃げ回るからな！！お前らはAとオッサンを加勢しろ！！」

炭「わかった！！気をつけろ、伊之助！！」

伊「おうよ！！」

堕「糞猪！！放しなさいよ！！」ギュル

伊「！！」ザザザン

伊「グワハハハ！！攻撃にキレがねぇぜ！！」

堕「何ですって！！」

伊「死なねぇとはいえ急所の頸を切られてちゃあ、弱体化するようだな！！グワハハハ！！ハ…」ドス

炭「伊之助ーーーーッ！！！」

炭(伊之助！！伊之助！！まずい毒が…！！傷は！！心臓を刺された！？暗くて見えない…！！くそっ！！くそっ！！なんでアイツがこっちに…姉さんは…宇髄さんは……)

善「炭治郎危ない！！」

炭「！！」

炭(しまった！！善逸俺に構うな！！ああ！！ああ！！みんなごめん…)





炭治郎は愕然とした。
愛する姉であるA。
尊敬する柱である宇髄が倒れている。
あの二人は自分よりも強い。
どうして倒れている？
毒のせいか？
理解が追いつかなかった。

鎌で刺された親友の伊之助。
自分を庇った同じく親友の善逸。
自分は何かできただろうか。
鬼を斬るために何か少しでも役に立てただろうか。

ごめん…みんな…



　『一緒に頑張りましょう、炭治郎。
　 頑張って戦いましょう。
　 私たちなら、きっと勝てる。』



炭(姉さんっ！そうだ！まだ戦いは終わってない！)

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